家族ノカタチ7　あなたは刺激を求める冒険者？安心を求める安住者？

前回は親や友人、マスコミなどから与えられた価値観（恋愛するならイケメンや美女と、とか、女性にモテるのはマッチョのたくましい男性である、とか）をそのまま受け入れてしまい、本当に自分が求めているものとか、自分に合っているものを見失ってしまっていることもあるのかも知れません、と言う話を書いてみました。

また続きです。
男性も女性もカッコいいに越した事は無いかも知れません。私だって、もう少し背が高ければ人生違っていただろうと思うことはあります。
ここで、少し話が変りますが、ストレスの発散の仕方と言うのも、人それぞれだとは思いますが、大きく分けると

刺激的な興奮を得ることで発散するタイプと、安心感や安らぎなど静かなやり方で発散できるタイプの人がいるようです。

前々回の
世の女性はイケメントしか付き合いたくないのか？　　　
で書いた恋愛に求める感情タイプと同じなんですね。


刺激的な興奮と言うと例えばカラオケ

音楽鑑賞（ロック・ヘビメタなど）

スポーツ・本人が実際にする場合もあれば、鑑賞するだけの場合もあるでしょうが、サッカー・フットサル・野球・テニス・バレー・ボクシングなど対戦するようなスポーツ。

遊園地のアトラクションや、特にジェットコースター系のスリリングな乗り物など。

ドライブなどでは高速道路をふっ飛ばして、前の車を追い抜くのが快感であれば、このタイプかも知れませんね。　



安心感や静的なものとしては長風呂

瞑想

音楽鑑賞（クラシックやアコースティックなど）

同じスポーツでもヨガやストレッチ系のもの。鑑賞するにしても対戦競技ではなくフィギュアスケートとか体操など芸術性の高いスポーツなどが当てはまるかと思われます。

ドライブでは、車内を自分の部屋の様にお気に入りにものを飾り、個室でくつろぐように安心感を楽しむのであれば、安心タイプかも知れませんね。



もちろん完全にどちらかに分かれると言うわけではなく、どちらも楽しめる方も多いでしょうし、部分的に興奮を求める時もあれば、安心感を求める時もあることでしょう。

ただ、比率としてはやはりどちらか一方の方に偏る傾向があるのではないかと思われます。

これらの傾向は生まれ持った遺伝子レベルで決まっていると言われています。


例えば食べ物屋さんで何か食べる場合でもなるべく、どんなメニューがあって、価格がどのくらいかわかっている店の方が安心できるのはどなたでも同じかと思いますが、

割といつも同じ店の同じものを頼む傾向が強い人
となるべく行った事のない店の食べた事のないメニューを食べてみたい人
がいると思います。



何年かに一度、住みなれた場所に飽きてしまい引っ越ししてしまいたくなる人
と、なるべくずっと同じ場所に住み続けたいと思う人
がいます。

これらは「新奇探索傾向」と呼ばれ
文字通り経験した事のないことをして刺激や興奮を求めるタイプと経験した事を継続する事で安心していたいタイプ
に分かれると言う事を指しています。


新奇探索傾向が強い人はなんとなくおわかりの様に冒険者で、あまり失敗する事なども恐れません。

弱い人はそれだけ失敗する事や、予期せぬ事が起こるのを恐れ、保守的になります。

そして人と違うことをする事を怖く感じ、社会常識やルールと言うものを鵜呑みにして、周りの価値観に自分を合わせてしまう傾向が強いようです。

周りと同じであることで安心し、自信が持てるのです。

人それぞれのタイプと言うものがあるのですが、
「本当は心の安らぎをとても求めているのに、刺激的なものが流行っているから、それをする方が良い」
と思い込んでしまったとしたら、実際に刺激的なことをしても、ちっとも楽しめず、満足できないことになってしまいます。

さすがに好きでもない事を趣味にする人はいないだろうと思われるかも知れませんが、実際にはそうでもないかも知れません。

明るい人

暗い人

と言う人の分類基準があります。


単純にアウトドア派は明るい人（外でアクティブにスポーツなど楽しむ）インドア派は暗い人（部屋でゲームをしたりビデオを観たりする）みたいなイメージが、世の中にはあるような気がします。

そして世の中的に好まれるのは、明るい人。積極的な人。太陽のような人である。
と思う人も多くいることでしょう。


極端な例ですが、サッカーが好きでもないのに、サッカーが好きな男性のタイプは明るくてイケていて、モテる人が多いから、そんなに楽しいと思えなくても、サッカーが好きな男性を演じてしまう男性もいるかも知れません。

サッカーとか好きでもないのに、サッカーが好きなタイプの男性はスポーツマンだし明るくてカッコいいと思うから付き合いたいと思って、サッカー好きを演じてしまうような女性もいるでしょう。

「おバカキャラ」が流行ればおバカキャラを演じ、
「不思議ちゃん」が受ければ不思議ちゃんキャラを演じる
タレントさんの様と同じようなものです。

ただ、タレントさんは仕事の為にそれを演じなければならない時もあるでしょう。



明るい人になりたいと思って、明るい人が好きそうなことを、無理して頑張ってしている人もいませんか？


それでは、欲しいと思って求めているものと、本当にその人に合っていて、必要なものが食い違ってしまうことになります。


人から好かれる魅力的な人物になりたい！だからそう言う人になれるように努力する！それは素晴らしい事だとは思うのですが、
本当にサッカーが好きで楽しんでいる人と楽しくも無いのにサッカー好きを演じている人とではやはり違いが分かってしまうものではないでしょうか？

心から笑っている人と、作り笑いしている人とでは何となく違和感がありますよね。

作り笑いまでして人に合わせる努力って、本当にそんなに必要なのでしょうか？





ちょっと前に流れているテレビコマーシャルで「とりあえず・グラブる」と言うキャッチコピーのゲームの宣伝があります。
「グラン・ブルー・ファンタジー」と言うゲームだから、略して「グラブる」なのですね。

女子高生達が、カフェかどこかで出てきたスィーツを「キャー可愛い！」と言ってパシャパシャ写メしている中、1人の女の子だけが心の声で
「とりあえずみんなに合わせて写メしてるけど、別に興味ないし、スマホの容量空けておきたいから、後で消去する。で、とりあえずグラブる」
とささやと言うくストーリーです。


女子同士のお付き合いでは、特に周りに合わせることが大変重要なコミュニケーションですから、
みんながやっている事はとりあえず合わせるけど、
本当は私には私の個性があるし、
オリジナルな感覚があるのだ
と言う様な事を短いＣＭの中で描いた秀作だと思います。


みんなに合わせると言うのは、自分の身を守る為に必要な事だとは思いますが、何も本当に心の底から自分を曲げてまで人に合わせるのではなく、
人に合わせたフリをする位で良いのではないでしょうか？


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