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あきれる程間違っている日本人の「留学観」

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留学

カナダ高校留学・大学留学について、余りにも世界が見えていない相談に、正直あきれ気味です。

全く思考法も、知的文化も、教育方法も異なるカナダ(アメリカももちろん)で、現地の学生と同じレベルの勉強をするためには、想像を絶する「苦しい準備」が必要なことは当たり前のはず。

その準備過程を経て初めて、生徒自身が、あるいは親が、カナダ留学の是非を考えることが出来るはず。

 

しかし。

「準備過程」を完全に無視した相談がほとんどです。

 

(生徒集めのために日本の大学や高校がやっている1年の遊学と「留学」とは完全に異なることを前提として読み進めてください。)

 

高校留学の場合は「いつから行けますか」「費用が。。」だダントツに多いですね。

「一番安いところを教えてください」に至っては、スーパーの安売りと留学とを間違っているのかとあきれます。

また、子供の留学を躊躇する理由が「高校の間は親元に」が多い多い。

 

苦しい準備過程を経て、本人が能力を証明し、カナダの勉強法に自分を見出したのなら、「費用」は色々な方法を相談出来ますし、「いつから行く」などは問題点にもならない。

 

「高校の間は親元に。。。」も、本人が真にカナダの教育に向いているとわかった時点で、まだそんなことを言う親がいたら顔がみたいくらいです。

 

では。

カナダへの留学の「準備過程」がなぜ重要で、想像を絶する苦しい内容で、膨大な時間が必要なのか述べてみます。

「留学準備」が単なる英語の勉強ではないこともよく理解しながら読んで下さい。

 

1.カナダ・アメリカのトップレベルの大学は「色々な経験が豊富で人間的に十分成長した」学生を求めています。
カナダの高校は「人間的な成長の芽のみえる子供」を大人に育てるところです。

 

今までの人生を、(家ー学校ー塾)の往復だけ、考えることもせず「丸暗記」勉強に費やして来た日本の中学生・高校生・大学生が、「留学」したくなったからといって、急に「色々な経験を即席に済ませ、人間的に十分成長」出来ると思いますか。

 

高校留学にしても、カナダの15歳はかなり大人です。

自分の意見を持ち、Idea について議論出来ます。

成績の良い子ほどアルバイトを通じ、社会の現実を経験しています。

日本の15歳をそのレベルにするわけですから、準備過程がどれだけ大変なものか、よ〜く想像してください。

 

2.カナダの大学では「自分の独自性」明確に発達させた生徒でないと認められません。
高校では「自分がひとりの独自性を持った人間であること」を前面に押し出す教育を行い、生徒の幅広い発達を助けます。

 

中学が終わるころまでには、それぞれの15歳は、まず「自分が誰かを知る」「自分と周りの社会との関係を考える」訓練を済ませています。

その中に入れますか? 日本の子供がいきなり?

 

日本の教育では、毎日、次の試験に出る「正しい」答えを覚えるだけです。

そんな毎日は、独立した考えを発展させていく能力を完全に叩き潰してしまっています。

 

その叩き潰された残骸から、残っている能力を探すことから始まるのが、「留学準備」です。

時間と忍耐力の勝負です。

 

3.カナダ留学に絶対必要なのは「知的好奇心」「創造性」「個性」が優れていることです。

 

日本の教育制度は試験の得点のみが評価の対象。

知的好奇心、創造性、個性は押さえつけて潰してしまいます。

生来持っていた子供も、自分の中に閉じ込めてしまいます。

 

留学準備で行うことは、まず、本来「知的好奇心」「創造性」「個性」を持っているかどうかの判断。

そして、それを劇的に前面に引っ張りだし、生徒に過剰なほどの自信を持たせる。

これです。

 

4.周りの人の感情・経験に同化し理解する能力、リーダーシップ、そして困難や失敗に負けない強さ。
これも留学には必須の能力です。

 

これが出来ない生徒は、友達すら出来ません。

現地のレベルの高い生徒からは相手にされません。

社会の常識として必要な能力だからです。

 

さて、日本では夢物語の能力。

試験でいい点を取る以外には、何も経験する機会のない日本の子供たちには、まず備わって来ない能力です。

 

それを付けるためには、かなりの自分改造が必要なのはおわかりだと思います。

逆に、日本でこんな能力を持っている生徒を見つけた時には「日本においておいたら損失!」とまで感じますね。

 

5.さぁ、ある程度準備が進み、眠っていた能力が顔を見せ始めた時点で一番大切なのは
「留学する本人の強い考え」です。

 

周りの同級生を眺め、暗い顔をして働き続ける大人たちを眺め、どんな考えが湧いてくるでしょうか。

 

「何も考えずに試験勉強する機械になどなりたくない! そんな自分に疲れ、嫌気がさした!」

 

「みんなが同じであるという現実に息が出来ない。 みんながするから、そうしなさいという社会で溺れそう。」

 

「個々の独自性が認められない日本では、自分の将来もみんなの将来も同じ道。 自分の求めるものはそうではない!」

 

そう思い始めるのは、留学する本人であることが絶対必要です。

日本の大学も経験したい。。。高校でまだやりたいことが。。。と思うのなら、カナダ留学は諦めて下さい。

カナダにも迷惑です。

 

真摯に今までの自分、これからの自分に疑問を呈し、日本の制度には戻らない覚悟をするくらい、完全に脳を切りかえることが出来たら「留学」の成功は約束されたも同じです。

 

「自分で決め、決めたことをやりぬく決意」のある生徒のみが最後の扉を開いてカナダ留学に旅立てます。

 

_______________________________________

 

このように、「留学」とは「行きたい!」から出来るものでも、「親の希望」でするものでもありません。

逆に、親の都合で止めるものではないと信じています。

 

参加する機会のある日本の子供みんなが、「留学準備」を経験することが出来たら素晴らしいと思っています。

その準備を終了した子供が、大きな能力をもっと伸ばすべくカナダに飛び出す。

これです。

 

 

留学準備の過程は非常に苦しく、膨大な時間が必要です。

 

その苦しい過程こそが、「みんなと一緒」「親の言うことを聞いていればいい」という今まで自分がどっぷり浸かっていた楽な領域から、子供を押し出し、自分の人生を真剣に考えざるを得ない環境を作り出すエネルギーとなります。

ほぼ強制的に。

  

 

留学が出来る子供とは、他から一歩抜きん出、自分独自の能力をみつけ、自分とは誰なのかを分析出来る子供。

 

「留学準備」とは、日本の子供が初めて自分を発見するための苦しい戦いの旅。

 

 

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