- 菱田 剛志
- 株式会社グローバル商事 太陽光発電システム「見積工場」 代表取締役
- 神奈川県
- 住宅設備コーディネーター
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
基本的にはバラマキ的不公平感のある補助金政策には反対ですが、ここまできたら仕方がないのかなと思ってます。ただ、太陽光発電システムの価格はほとんどのメーカーで卸価格が上昇している事実を知っていただきたいと思います。
まず、資源エネルギー庁の国の補助金の平成20年度「住宅用太陽光発電導入支援対策費補助金」に係る補助事業者の公募で、「有限責任中間法人太陽光発電協会」が採択業者として本日10月31日決定しました。
これで具体的に補助金の手続きをする機関が決まったということで、手続きの仕方や方針が早急に決定されることになると思います。これも2003年まで補助金の業務を行っていた新エネルギー財団を何故活用しないのか?今までの交付に対するノウハウもあり、今後のデータの蓄積も考えると一貫した団体がベストだと思いますが、ここにも行政の問題が浮き彫りになっているのではないかと思われます。
スケジュール的には早ければ11月中に内容が発表され、来年1月13日から受付が開始されるとの話もございます。また、対象が11月の発表時点以降の設置者に遡るとの噂もありますが・・・できるならば今年度設置の方まで遡っていただきたいと思いますが、ダメなのでしょうね。私も含め販売会社さんは補助金対象外となり設置した方に対して、申し訳ない気持ちで一杯だと思います。最低の愚策だと思います。
kW当たり7万円の補助金で上限は10kW未満と聞いておりますが、3kWシステムで21万円の補助金が交付される計算となります。確かに福田ビジョンが発表されてから買い控えていた購入の意思のある方の需要は増えて、多少の効果はあると思いますが2020年までに今までの10倍の設置目標を達成できるほどの爆発的な効果があるとは思えません。200万円のシステムを購入されない方が180万円だったら購入するとは庶民感覚では考えられません。
それとは別に東京都の補助金も交付は来年4月になるが1月設置分から対象になるかもしれないとの話もございます。が、(申し訳ございません。1月から対象ということは、あくまで私が耳にした話であり、東京都さんからの正式発表ではございません。東京都さんのお話では1月という話は絶対にないとは言い切れませんが、現在補助のスキームを作成中であり正式発表まではわかりませんとのことです。ですので東京都さんにお問い合わせをいただいても回答は得られませんので正式発表までお問い合わせはお止めいただきたく、お願い申し上げます。私の文章でご迷惑をおかけした皆様には深くお詫び申し上げます。)東京都はkW当たり10万円、市町村の補助金などもあるところではkW当たり国から7万円・都から10万円・額の多い市町村では9万円とすれば、最高kW当たり26万円!3kWシステムで78万円!
この条件の方は絶対に設置した方が経済メリットがございます。東京都では爆発的に設置が増えると思います。21万円と78万円では雲泥の差です。
他の地方自治体でも補助金を出しているところは多くありますが、東京都ほどの高額を出している自治体は少なく、設置件数にも制限があり希望者全員にゆきわたるほどの予算があるとは思えません。
決まったものは仕方がなくこれから設置する方は是非活用していただきたいと思います。個人的にはくどいようですが、設置者全員に公平な日本式のFIT制度の設立を望みます。
ただ、補助金が出ると噂が出てから、この補助金を逆手に取った商法も出ております。「補助金が出る前に設置した方は同額の商品を無料で設置します。」とか「ウチとメーカーが共同で今なら補助金を負担します。」などなど・・・
価格を聞くとしっかりその分は販売価格に含まれております。皆さん、くれぐれもご注意ください。