- 吉野 充巨
- オフィスマイエフ・ピー 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:投資相談
- 大山 充
- (シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
- 大山 充
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上海総合指数低迷 先進国・新興国株価指数・国債利回り・商品先物価格週間騰落率
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今週の世界の各指標日々の騰落は大きいものの週間では小幅な動きでした。
上海総合指数の動向
下図は、中国の上海総合指数(ブルー)と香港ハンセン指数(黄色)、そしてMSCIエマージング指数(紫色)の年間騰落です。
上海総合指数は、昨2015年6月8日の高値5,131.88㌽から本年1月28日には2,655.66㌽まで-51.74%急落しました。約半値です。その後若干の上昇がありましたが、5月14日には2827.11㌽まで下がっています。
世界に開かれた香港のハンセン指数(黄色)と比較すると、昨年の急騰が以上の動きであり、その後の低下トレンドは、同様な軌跡のまま現在に至っています。
中国株に限って予想すると、先週の報告にも載せています通り、もう一段の下げで2,500㌽までの下落は予想しておく必要があろうかと思います。
小生のお客さまには、中国株(ETFを含む)の保有をお勧めしていませんので、この影響は軽微と推察しています。一方中国を含むMSCIエマージング指数は、2月以降、上海総合指数の影響から離れた動きになっています。ブラジルのルセフ大統領の弾劾裁判の開始が伝えられ、ブラジルの株価は上昇しています。グローバルな観点からは、BRICSの動きから個別の国の動きに移行すると思われます。
世界の株価概況
今週のオールカントリーは小幅な-0.51%の続落です。先進国をカバーしているワールド指数も、-0.44%続落しました。
今週のエマージング指数は-1.15%と反落しました。
地域ではアジア・パシフィック指数が-1.09%の下落、欧州を代表する企業の指数STOXX600は0.91%で反発しています。中東・アフリカのブルムバーグGCC200指数も0.69%の上昇で反発です。
米国株概況
NYダウは-1.16%の続落、アップル等IT企業が振るわず、ナスダック総合指数も小幅な-0.39%の続落です。世界の投資家のベンチマークS&P500も-0.51%の続落で、シカゴのVIX(恐怖)指数は先週末の14.2㌽から小幅15.04㌽に上がっています。
日本株概況
今週の日本株は、ゴールデンウィーク明けで、日経225が1.90%の反発、TOPIXも1.68%の反発で、ジャスダック指数は2.75%の上昇です。先週まで上昇しているマザーズ指数は2.26%の続伸でした。
中国株概況
前述しました通り、下落が続いています。広く世界に開放されている香港市場の香港ハンセン指数は-1.94%の続落、香港の中国本土株の指数香港ハンセンH株(本土株)は-2.01%の続落です。
上海市場の、上海総合指数は2827.11㌽に下がり-2.98%の続落です。再度の下落もあり得る展開になりそうです。
先進国株価指数騰落
先進国株価はまちまちですが日本と欧州が伸びています。
上昇した1位は日本のジャスダック指数で、2.75%の上昇、2位はスイスのSMIで2.46%の上昇、3位は日本のマザーズ指数で2.26%の続伸です。
下落した株価指数の1位は、香港のハンセンH株指数で-2.01%の続落、2位は香港のハンセン指数で、-1.68%の続落、3位はオーストリアのASXで-1.68%の下落でした。4位はポルトガルのPSI全株指数の-1.34%です。
騰落1位同士の乖離幅は小さな4.76㌽です。
新興国およびフロンティア国株価指数騰落率
今週は騰落まちまちです。
上昇した1位は、選挙で沸いたフィリピンの総合指数で、6.36%の上昇、2位はギリシャのアテネ総合指数で3.76%の上昇、2位はコロンビアのCOLCAPで4.43%の上昇、3位はナイジェリアの全株指数の2.88%上昇でした。
一方下落した1位は、中国の上海総合指数で、-2.96%の続落、2位はアルゼンチンのメルバルで、-2.47ぇの下落、3位はカタールのQE指数で-2.13%でした。
騰落1位同士の乖離幅は先進国よりも大きく9.32㌽です。
主要長期国債利回り週間変化
今週は先進国の10年国債利回りが低下(国際価格は上昇)しています。
今週から、南欧のポルトガルとギリシャの国債利回りを追加記載しています。特にギリシャは依然国内の構造改革が進んでいないため、EUのリスクのアラーム・シンボルとしてとらえています。
そのギリシャの利回りは今週0.91%低下しました。
主要商品先物価格・不動産・商品指数週間騰落率
今週から、世界の不動産・REITを追加記載します。小生のお客さまにも日本・アメリカ・グローバルなREITとREIT指数に連動するETFをお勧めしていますので、その動きをとらえてまいります。
世界のリート指数と、各国の不動産指数、そして日本の不動産指数も記載しました。
・貴金属は値下がりしています。東京の金先物は為替の影響で上昇しました。
・非鉄金属は銅とアルミが3.0%以上の値下がりです。中国経済の減速が確実になっています。
・原油価格は3指標とも値上がり、40ドル台後半に上昇しています。
・シカゴの穀物は3指標ともに上げています。
・不動産は今週小幅に下がっています
・商品指数では、CRB指数が上昇、日経商品17種は横ばいです。
文責
FP学会会員
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー
オフィス マイ エフ・ピー 代表 吉野 充巨
ファイナンシャルプランニングと投資助言で人生設計から資産形成までサポートする保険や投資信託等金融商品を販売しないフィーオンリーのアメリカ型ファイナンシャル・プランナー≒独立系顧問料制アドバイザー。
【登録】 投資助言・代理業:関東財務局長 (金商) 第2227号
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