- 安井 正
- クラフトサイエンス一級建築士事務所
- 建築家
対象:住宅設計・構造
「古いものを見つめ手にとり温める、そこから新さに気づく。」
と私は解釈しています。
近代主義(モダニズム)は、新しさに至上の価値をおく思想であった、
と解釈することもできると思います。
しかし現代は新しさをひたすら追い求めたり、
競いあったりすることの限界に、
多くの人が気づいてしまった。
そんな時代だと捉えることもできるでしょう。
しかし、現代に生きる私たちは、
新しいと感じるものに惹かれたり、
そこに面白さや、ある種の自由さを感じる脳の回路を身に着けています。
そこからそう簡単には脱皮できないことにもまた、気づいてしまっています。
だからこそ、「温故知新」。
何かをつくる、確かな価値を生み出そうともがく。
そんなときにこの言葉を自分自身に投げかけています。