- 吉野 充巨
- オフィスマイエフ・ピー 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:投資相談
- 大山 充
- (シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
- 大山 充
- (シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
今週の日経平均は、円高の進捗に対応して急落しました。4月5日の米国市場で1年5か月振りに一時109円台を付けた影響で、6日の日本市場も110円台の円高になり、日経平均は15,715.36円まで下落しました。4月7日、4月8日は小幅な上昇で、今週末は15,821.52円で引けています。
◇ ドル円相場と日経225平均の推移
今後の円高に備えて、円ドルレートの各段階で日経平均がどうであったかを過去データで探りました。
今週の日経平均は、円高の進捗に対応して急落しました。4月5日の米国市場で1年5か月振りに一時109円台を付けた影響で、6日の日本市場も110円台の円高になり、日経平均は15,715.36円まで下落しました。4月7日、4月8日は小幅な上昇で、今週末は15,821.52円で引けています。
◇ ドル円相場と日経225平均の推移
今後の円高に備えて、円ドルレートの各段階で日経平均がどうであったかを過去データで探りました。
前回、円ドルで109円を付けたのは昨年10月30日です。その日の終値は15,658.20円でした。
これを見ると確かに円ドルレートに同期して日経平均が騰落しているのがわかります。
ただし、2013年11月20日のドル円が99.91円であった際にも、日経平均は15,076.08円であったことから、現況は下がりすぎの感があります。今後は多少の円高であっても概ね15,000円台で推移するものと思われます。
問題は株価が円相場に振られてしまうことで、これはアベノミクスで日本経済が活性化された株高ではなかったことが実証されてしまったことと、私は考えています。
日銀の黒田総裁が、金融緩和を続けて時間を稼いだ間に、構造改革を推進するという掛け声だけであったことが白日の下に照らし出されました。
今後円高が進むと、円換算では見かけ上はこれら外国株式・外国債券の価格は下がります。
しかしながら、国外の経済発展を考えると溶かし先の重要性海外が勝ります。従って、1
○ 円ドル・円ユーロと日経平均の推移
上図は円ドル(紫色)、円ユーロ(ブルー)と日経225平均の騰落推移です。期間は2015年4月10日から2016年4月8日です。ユーロとドルに対して円高トレンドが始まった12月以降、円はドルに対して10%程度高くなり、ユーロに対しては約5%の円高です。
一方、日経平均は約20%下落しています。今後この傾向が続けば、改めてアベノミスクの内容が問われます。
◇世界の株価概況
総じて小幅な下落です。
今週の世界の株式、オールカントリー指数は小幅な-0.48%下落しました。
主として先進国株価を示すMSCIワールドインデックスは、-0.48%の下落、エマージング株価指数は-1.13%の下落です。
地域では、欧州の代表的な企業600社の指数Stoxx600は-0.39%、中東・アフリカのプルンバーグ指数も-0.58%下落です。
・米国概況
米国は小幅な下落です。
NYダウは-1.21%下落、ナスダック総合も-1.30%の下落、世界の投資家のベンチマークS&P500は-1.21%でした。
シカゴのVIX(恐怖)指数は先週末の13.10から今週末は15.36に上昇しています。
・日本の株価は前述しました通り、相対的に大きな下落です。
日経225平均は-2.12%の下落、TOPIXはそれよりも小幅な-1.05%、ジャスダック指数も-1.88ぇ下落しています。その中で新興企業の多いマザーズ指数は、+5.15%上昇しています。東証リート指数も2.45%の上昇です。
・中国株式の概況
世界に広く市場が開放されている香港市場の香港ハンセン指数は-0.63%下落、香港ハンセンH株(本土株)は-1.56%の下落です。
上海総合指数は2984.96㌽で3000㌽を割りましたが、下落幅は小幅で-0.82%でした。
○ 先進国株価概況
総じて小幅な騰落です。
上昇した1位は日本のマザーズ指数で5.15%の上昇、2位はスイスのSMIで1.68%の上昇、3位は英国ロンドンのFTSE100で0.95%の上昇です。
下落した1位は日本の日経225で-2.12%下落、2位はポルトガルのPSI全株指数で、-2.10%、3位はスペインのIBEX指数で-2.03%下落です。
騰落1位同士の乖離は7.27㌽でした。
○新興国およびフロンティア国株価指数
まちまちの値動きです。
上昇した1位はスリランカのコロンボ全株指数で3.17%の上昇、2位はベトナムのVN指数で2.49%上昇、3位はロシアのRTSIで1.995の上昇です。
一方下落した株価指数、1位はアルゼンチンのメルバル指数で-7.27%の下落、2位はメキシコのIPCで-2.61%の下落、3位はインド・ムンバイのSENSEX指数で-2.36%でした。
騰落1位同士の乖離幅は10.44㌽です。
◇主要長期国債利回り週間変化
債券価格・利回りが安定しません。
今週は多くの先進国国債の利回りが低下(価格は上昇)しました。日本とドイツの利回りの変化は一見小さいのですが、変化率にすると20%を超える動きです。
ブラジルの利回りは、抽出・参考としているデータ元の変化が大きな為、取引に当たっては資料をご確認ください。先週から世界最強の通貨の国スイスの利回りも掲載しています。
◇主要商品週間騰落
商品先物価格、今週はWTIと北海原油が値を戻しています。北海原油は40ドルを回復しました。
・金は小幅な1.65%上昇、プラチナも1.46%値上がりしています。
・穀物ではトウモロコシは上昇、小麦が値下がりしています。
・CRB指数は1.79%の上昇です。
文責
FP学会会員
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー
オフィス マイ エフ・ピー 代表 吉野 充巨
ファイナンシャルプランニングと投資助言で人生設計から資産形成までサポートする保険や投資信託等金融商品を販売しないフィーオンリーのアメリカ型ファイナンシャル・プランナー≒独立系顧問料制アドバイザー。
【保有資格】
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP®
日本証券アナリスト協会認定 プライマリー プライベート・バンカー
宅地建物取引主任者 (東京) 第188140号
【投資助言登録】
平成21年7月2日投資助言・代理業:関東財務局長 (金商) 第2227号
あなたのライフ・プランに適した期待リターンとリスク許容度で資産配分とポートフォリオ構築を口座開設から銘柄選定までサポートします。
注:投資助言に関するリスクの所在は下記に掲載しています。
http://www.officemyfp.com/toushijogentorisk.html
『このコラムは、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
投資による損益はすべて読者・ご相談者ご自身に帰属いたします。投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者・相談者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。
本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』
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