世代ごとの家づくり 『子供編』 2 - リフォーム・増改築全般 - 専門家プロファイル

横山 彰人
株式会社横山彰人建築設計事務所 
建築家

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対象:リフォーム・増改築

森 幸夫
森 幸夫
(代表)
木下 泰徳
(アップライフデザイナー)

閲覧数順 2024年04月19日更新

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世代ごとの家づくり 『子供編』 2

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『建築家となら望みどおりの家が建つ』 建築家が明かす家づくりの極意 10-2
世代ごとの家づくり 『子供編』 1のつづき


幼児にとっては、家が環境のすべて



近年の住まいは、高度成長期やバブル期を経て、めざましく変容を遂げていくなか、とりわけ、住環境の激変が乳幼児にどのような影響を与えるかといったことは、顧みられることが殆どありませんでした。

乳幼児にとって大切なのは、親の十分な愛情とそれを包む環境です。0歳から12歳頃までの大切な時期に、親がとんな教育と環境を与えることができるかが問題です。

脳科学者の澤口俊之氏は、脳が急速に形成される乳幼児期に最も大切なポイントとして

①「母親と愛情たっぷりの密接な関係を持つこと」
②「豊かな言語環境」
③「ハイハイが十分できる環境」
の三つを挙げています。



しかし現実は、這うだけのスペースがない狭い部屋では家具を伝って伝い歩きで移動できるので、乳幼児が努力して這う必要がなく、這わずにいきなり伝い歩きを始める子どもが増えているといわれます。

ハイハイさせる段階を踏んでから、自ら立って歩く段階に進む一連のプロセスが、発育上必須とされているのに対して、乳幼児と同じ低い視線で部屋の中を見直してみると、電化製品、電気コード、テーブルや椅子の脚など、邪魔で危険な物がいっぱいです。
従って母親は目を離すことができず、結局はベビーサークルに入れ、テレビやDVDを見せてしまうことも多いようです。


つづく・・・





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