あるがままに生きる生き方というのは、
手ごたえがなくて、やりがいがないように思える。
しかし、それは違う。
あるがままに生きることは、注いでも注いでもあふれ出ることがない。
深くて底知れぬところから、
万物が生み出されるのに等しい。
余計なことを考えずにいれば、
自然に、何かが生まれ出る。
あるがままに生きてみよう。
自分の自信やプライドを挫(くじ)いて、
周囲の人たちとの確執や大勢をやりすごしながら、
生きていこう。
自分がいかにすばらしく
光輝いていようとも、
その光を和らげて、
世間の塵(ちり)に同化して、生きて行こう。
深い水を満々と湛えて、
静まりかえった水辺に立ち、
その様子を眺めてみれば、
永久不変の存在のように思える。
私たちが誰から生まれてきたのか、
そこここにある自然は誰によって作られたのか。
そんなことはわからないが、
すべては天からのもののようだ。
(※「心が安まる老子」 伊藤淳子 著 より)
老子と言えば、私が真っ先に思い浮かぶのが「水」です♫
( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡
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このコラムの執筆専門家
- 大園 エリカ
- (東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
natural & elegance
長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年