生まれ出て、
死に至るのが、
人の一生である。
人々は、
十人のうち三人は長生きだ。
短命の人も、十人のうち三人くらいいる。
なかには、長寿の運命なのに自ら命を縮める人がいるが、
そうした人もまた、十人のうち三人くらいの割合だ。
生きていくことができるのに、
なぜ、自ら死に急ぐのかというと、
生きることに執着しているからだ。
生命は自分のものではなくて、
与えられたものだ。
そう考えてみれば、
怖いものなどない。
人生は、自分の知らないどこかで、
プログラムが組まれている。
ジャングルで猛獣に出会っても、
襲われたりしない。
戦地で、身を守る盾がなくても、
弾が当たらない。
無頓着でいれば、
猛獣も、歯や爪をたてようと、
襲ってきたりはしないし、
戦地の敵も、
刀や剣を向けてきたりはしない。
なぜかといえば、
死ぬタイミングではないからだ。
(※「心が安まる老子」 伊藤淳子 著 より)
この写真、何か太陽が土星に見えて来ます!? (笑)
(^^✿
今回の老子を読んで私が思いだすのは、現役の時に私のパートナーだった人の事でしょうか。
その方はクロアチア国立バレエ劇場でプリンシパルをされていた方で、当時内戦状態であったクロアチアで経験したという、この様なエピソードを話してくれた事があります。
( ・・) ~ ☆彡
「僕らはその日、本当は休日であったのだが新しい演目のリハーサルをしたくて劇場の稽古場に出向いた。
僕は主役をもらっていて稽古場の中央にいたんだ。
そしてアンサンブルの人達と、その場面の立ち位置など場所のチェックをして、
「OK!じゃぁ最初から!」という事でその場を離れて稽古場の端、バーのある場所に戻った正にその時、
セルビア軍の爆弾が劇場に落とされたんだ!
しかも、それはさっきまで僕が立っていた場所に直撃だった。
気付くと周りには爆撃の衝撃とか、その時に破壊されて飛んで来た瓦礫やガラスの破片などが体に刺さり
倒れ込む人達だらけだったのに、僕は何一つ被害を受けなかった。
あれは神様のご加護だったと思う」
このエピソードは、老子の言う「人生はプログラムが組まれている」を感じさせられるものですね~。
守られた彼は人徳があり(それは彼の生き方からの因果ですね♫)、きっと神様が「彼はまだ死ぬ時期ではない。生かしたい」と思う人であったという事なのではないでしょうか?
(^^✿✿✿
そしてこれはアシュタールの言う「生まれる前に自分で設定した学びの為の人生のブループリント」が、まだ終了していないからという事で、彼自身が彼を守ったという事なのかもしれないですね~~~。
( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡
このコラムの執筆専門家
- 大園 エリカ
- (東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
natural & elegance
長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年