う蝕リスクの捉え方はまだまだ始まったばかりで苦戦中です - 一般歯科・歯の治療全般 - 専門家プロファイル

片平 信弘
院長
東京都
歯科医師
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う蝕リスクの捉え方はまだまだ始まったばかりで苦戦中です

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片平歯科医院虎ノ門”インプラント・矯正センターの片平です。


毎日多くの患者さんにお越し頂きありがとうございます。
そしてクリックありがとうございます)


2016年度に入り1月もあっという間に終わりすでに2月ですが、2月は普段より日数が短いのでこれまたあっという間に過ぎていきそうです。

本年度から開始いたしましたむし歯のリスクを知る「唾液検査」ですが、予想を上回る40人を超える方が受けてくれました。200症例過ぎたところである程度感触がつかめるのかなと思っています。



検査には約30分いただいておりますが現在の予約状況とスタッフ数から検査のデータを処理できる数に限界があるため、う蝕リスクが高いと思われる方を優先に行っております。今後はすべての患者さんにお願いする予定で考えています。

最近は、口腔衛生意識の高まりもあり残存歯数が増える傾向にある一方で、高齢者に発症する「根面う蝕」が増えているのは歯科医師ならみなさんご存じですが、歯根部分の象牙質は歯冠部分のエナメル質とくらべて物理的にも化学的にも脆弱(過度の歯ブラシで摩耗しやすく、酸で脱灰もされやすい。)でう蝕(むし歯)が発症・進行しやすいと言われています。

象牙質は70%が無機質(ハイドロキシアパタイトなど)、20%が有機質(コラーゲンと非コラーゲン性タンパク質)といわれ、象牙質齲蝕はまず細菌が産生する酸によって象牙質が脱灰され、次に、象牙質中に露出したコラーゲンがコラゲナーゼ酵素によって分解されます。



たとえばこのケース。歯根面にむし歯が進行しており象牙質面が茶変しています。
患者さん自身も気にされて御来院されました。


通法に従い、コンポジットレジンで修復を行います。



この方も歯周病治療も並行して進み、動的治療が終わったところでメンテナンスに移行するわけですが、はたしてこの方が再びう蝕になるかどうかはどの様に判定すべきなのでしょうか。

良く磨けているのも良いことなのですが、その方のう蝕リスク判定も行う場合、

たとえばミュータンス菌の数がこのように少ない方もいらっしゃれば


ミュータンス菌が大変多いこのケース。


う蝕のなりやすさは上記2者は違うでしょう。

動的治療でむし歯の治療がすすめばそれだけで乳酸桿菌は減少していくと思いますが、いったん住み着いたレンサ球菌(この場合はミュータンス菌)は減ってくれないようです・・。

また、う蝕を作る側(攻撃因子)と守る側(防御因子)に分けて考えると、
守る側でもある防御因子は、むし歯菌が出す酸から歯を守る唾液ですが、洗浄作用や抗菌作用だけでなく緩衝能が大切言われています。緩衝能とは酸性に傾いた口腔内を中性に戻すチカラです。

すなわち攻撃因子を弱めて、防御因子を強めることが基本ですが(簡単に言ってしまいましたが・・・・)、これら攻撃因子と防御因子に分けて考えることは、予防のポイントが明確になると言われています。

実は問診からの情報でかなりの部分のリスクが把握が可能であると思っています。



この方は、大変歯みがきが上手で熱心に通院されていますが、むし歯が出来ますわれわれも患者さんもお互いに凹むのです。

そこで1日の食習慣をお伺いしてみました。
すべてのコーヒーに砂糖を入れてらっしゃいます。
それとかなりの時間、なにかしら飲んだり・食べたりしていらっしゃいます。
これでは、う蝕誘発性甘味料を含む口腔内停滞性の高いものを頻回に取っていることになり非常に危険です。(といまのところは思っています。。。)

また歯みがきのタイミングは就寝前のみなのですが会社の勤務形態からもお昼には磨きにくいようです。

改善ポイントはこれから良く患者さんと話し合っていきますが、ある程度原因がつかめたのと、なによりも患者さんのモチベーションが上がりました。

補完的なものとしてキシリトールやフッ化物もむし歯予防には効果的と言われているのですが、とくに唾液とフッ化物は相補的でまだまだ使い方に我々は勉強が必要と感じています。






う蝕治療が終了している患者さんを中心に、新たなう蝕を予防することを念頭にまずは動き始めたばかりです。


歯周病とう蝕、歯を失う2大疾患を予防することにより一層チカラを注ぐ一年がはじまります。
本年度もどうぞよろしくお願い致します。




本年度から診療時間の変更がございます。

<月~金>
AM10:00~PM1:00  PM2:30~PM6:00
(4月1日からはAM9:00~PM6:00)

<土>
AM9:00~PM3:00  
(4月1日からはAM9:00~PM2:00)



ご不便をお掛けいたしますが、
本年度もどうぞよろしくお願いいたします。


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お越しの際は、電話にてご連絡をいただけますと助かります。
よろしくお願いいたします。。
片平歯科医院虎ノ門インプラント・矯正センター
Tel 03-3431-6090
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