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金融危機下の資産管理

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金融危機を生き抜く不動産投資
2008年10月24日 金融危機下の資産運用(2)

前回この金融危機下において各国政府は政策を総動員して金融機関を救済する為にあらゆる手を取るだろうと書いた。金融政策だけでは大きく傷ついた金融機関と金融システムを救済出来ないとエコノミストの多くはコメントします。しかし、日本のバブル後の対応からの反省点として上げられるのが
「もっと早く金利を下げておけば」という事が言われております。確かに「流動性の罠―liquidity trap」と言われ金利の低下が経済回復へ影響しなくなるという事は理解できます。(金利を高くして「オーバーキル―over kill」バブル退治をし過ぎたのが事態を更に悪化させたと言われています。)

ただ、現時点では「点滴」と「ミルク補給」を同時に欧米の金融機関には行わなければならない状態に来てしまったといえるでしょう。点滴は公的資金による金融機関への資本注入、ミルク補給とは過小資本が解消されるまでのサポートで、金利スプレッドを銀行に取らせて収益補てんする事です。日本の金融機関は数年にわたるゼロ金利政策で時間をかけて不良債権を償却しました。(調達金利を下げる事により貸出金利とのスプレッドが拡大しやすい状態になります。)

アメリカ、ヨーロッパの金融機関の多くはCDO(証券化商品)等の不良資産を大量に所有しています。これらの不良資産を処理するには、金利差を取らせるべく、各国中央銀行が利下げに動いてくるでしょう。現在ヨーロッパでも実態経済が急速に悪化していると報道されていますが、原油価格も大幅に
下落した現在において「インフレ懸念」という利下げの障害は消滅しつつあるといえます。これらの金融当局が金利を大幅に急速に引き下げざるを得ないのは明らかです。まだ日本・アメリカに比べて利下げ余地が大きく残されています。
http://www.allgaitamehikaku.jp/rate_policy/interest_rate_policy.html

イギリスの主な産業は金融です。GDPの大半を金融業から得ています。その金融業が変調を来しているので特に更なる利下げが見込めます。また、ユーロ圏も原油高で潤ったロシアからの資金の流入が止まって来ているので利下げをせざるを得なくなるでしょう。FX取引はリスクの上においてはなんら大豆や石油の先物取引と変わらない大きなリスクのある取引です。そして、思惑やテクニカル分析に基づいて取引されます。現在の様な金利差が縮小する事が確実視されている状況下で円を売って他通貨を買う意味を熟慮された方が良いと思います。FX取引は投資というよりは投機になります。過去の
レベル感やテクニカルアナリシスで対処できる程今のマーケットは甘くありません。(もちろん逆のポジションでは収益が取れるかもしれませんが、ロスカットのリスク等は残ります。)

もちろんフルタイムのFXトレーダーに成られるのであればそれはそれで良いかと思います。ただ、現在の市場では外資系の一線で働くプロ中のプロのディーラーやトレーダーが損失を被って対処不能に陥っております。そして彼らも相場を去っております。特に為替取引は時差もあり日本人には不利な
運用ですので私はお勧めしません。夜中も眠れなくなり仕事が出来なくなります。それよりはのんびりとキャッシュフローを得て25年掛けてローンを返済するアパート・マンション投資の方が日本人の投資には合っているのではと思います。http://www.minato-am.com/

ちなみにプロの間ではドル80円、ユーロ90円というのも一時的にありかという相場観が語られています。また、ポンドは特にイギリスが金融立国であるが為に非常に厳しいだろうと言われています。オーストラリアドルが40%近く下げましたが、高値からで見るとそれくらいの下げはあるのではと思われます。暗い話で申し訳ない…知りませんでしたが大恐慌は10月24日から起こった様です…フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』見てください。

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