2016年以降の世界で「留学」するための条件 (その2) - 海外留学・ホームステイ - 専門家プロファイル

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2016年以降の世界で「留学」するための条件 (その2)

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留学

1994年からカナダで「高校生留学プログラム」を主催。

超速で変わり行く世界で「高校留学」の意味を見直し続けました。

その集大成として、2015年度より新しい留学モデル「カナダの小さな町留学」で日本人高校生を見守ることに。

 

「留学」とは「外国に留まり勉強すること」

その外国、劇的に変わり行く世界に飛び出す留学生たちに必要な能力も、同じく劇的に変わっています。

そこで「これからの世界で『留学』するための条件」を連載で書いています。

 

初回では:

「留学」先の社会に自分から参加し、たくさんの人とコミュニケーションを取れる積極的な性格と言語能力

「自由」の意味を知っていること

自分のIdentity(自分が誰であるのか)を明確認識していること

 

「2016年以降の世界で『留学』するための条件(その2)は、正に人間として当たり前のことですが、実は日本ではなかなか育っていない特性を挙げてみます。

 

“Thank you.” “Please.” “Sorry.” と Emotional Intelligence

 

1.  人に何かをしてもらったら “Thank you.” は当たり前。

 

親から離れ、異文化の大人たちに囲まれる留学生には、この上なく必要な言葉です。

何をしてもらっても “Thank you.”

アドバイスをもらっても “Thank you.”

些細なことにも “Thank you.”

1日に何度も “Thank you.”

 

簡単だと思いますか?

日本の親元で生活している時に、親が面倒見るのは当然とばかりに、感謝の言葉を使ってなかったとしたら?

周りの大人たちにも感謝の言葉を使ってなかったとしたら?

日本での習慣からはなかなか抜け出せません。

 

英語になったからと言って急に “Thank you” は脳からの指令が出ません。

と言うより、もともと感謝の言葉を出すことを学習していないかなと思えることもあります。

 

英語圏で “Thank you.” の言えない生徒は致命的です。

周りにいい人たちがいなくなってしまいます。

「留学」に必須なのは「周りのいい人たち」なのに。

 

 

2. 自分の間違いは素直に認め “Sorry.” を声に出せること。

 

「留学」中は楽しいことばかり起こるわけではありません。

文化が違うことでの誤解も星の数ほど起こります。

下手に出るのではなく、自分の主張をすることももちろん必要です。

 

しかし、明らかに自分に非がある場合は、必ず声に “Sorry.” を出すこと。

悪いと思っているか、反省しているかは、黙っていては誰にも伝わりません。

声に出して “Sorry.” を言えること。

 

日本でも親に怒られたら、黙って部屋にこもり、時間が過ぎたら親も子もまるで何もなかったかのように普通に戻る。

親も、怒ったからには子供にどこが悪いのかを納得させる話をして来なかった場合もあるでしょう。

子供も、親はまたそのうち忘れるだろうと甘く見る癖がついた場合もあるでしょう。

 

それが、外国で他の大人たちと交わる場合(特にホストファミリー、学校の先生など)”Sorry.” を言わない子供は大きな穴に落ちてしまいます。

 

反抗的だとの印象が雪だるまのように膨れ上がり、やはり周りからいい人たちがいなくなってしまいます。

結果、困るのは「周りの人たち」ではなく、自分です。

 

 3. “Please.” の深い意味を理解していること。

 

例えば、カナダでは親子でも “Please.” は当たり前です。

人にものを頼むのですから、親子でも礼儀は絶対大切なものだと考えられています。

 

留学生の中には、この “Please.” の必要生を理解していない生徒も多く見受けられます。

例えば、ホストファミリーに何を頼むときでも、先生に何を頼むときでも、近所の人に何を頼むときでも、”Please.” は魔法の言葉です。

まるで「魔法」がかかったように周りの人たちが優しくなります。

 

怖いのは “Please.” が言えないと、「留学生」自身の価値がどんどん下がってしまうこと。

異国で縮んしまった自分の価値をもとに戻すことは、とてつもなく難しいことです。

そうなる前に “Please.” 

 

4. Emotional Intelligence

 

Emotional intelligence is the ability to identify and manage your own emotions and the emotions of others.

(自分自身の感情と相手の感情を認識する知力。 その知力を使い自分の感情をコントロールしたり、相手の感情の動きを理解した行動がとれる。)

 

この能力は誰にでも備わっているわけではありません。

一般のIntelligence が遺伝子により大きく影響を受けるように、Emotional Intelligence も生まれながらの特性によるところが大きいです。

環境ももちろん影響します。

 

日本社会はEmotional Intelligence を持った子供達を必ずしも高く評価はしていないように思えます。

その結果、せっかく持って生まれてきた特性が光輝く場面を余り見ることがありません。

 

毎日通っている子供達をつぶさに観察していると、そんな隠れた Emotional Intelligence を持った子供からはオーラが立ち上っているようにも見えます。

 

“Thank you.” “Sorry.” “Please.” をただ単に言うだけではなく、身体全体から、声の調子から、目の動きから「真摯な気持ち」がじわ〜っと伝わってきます。

 

「あぁ、やってあげてよかった。 今度はもっと手をかけてみよう。」と、周りの大人を温かい気持ちにさせるビームが出ているようです。

 

そんな子供たちです。

「留学」で成功するのは。

 

学問的知力ももちろん「留学」には必要ですが、それしか持っていない子供は、日本の「みんな同じことをマニュアル通りやっていく。 喋るのもマニュアル通りが社会の法則」が向いてると思いますね。

 

逆に、学問的知力はちょっと心配だけど抜群の Emotional Intelligence を持った子供は、「留学」でかけがえのない経験をしてきます。

なぜなら、周りのいい大人達が寄ってたかって助けてくれるからです。

外国のいい大人達があったかく包んでくれます。

 

 

「留学」を希望している皆さん、今日からすぐに “Thank you.” “Sorry.” “Please.” を実践してみることですね。

え? “Please.” は日本語でどう言ったらいいかわからない?

それは自分で考えること。

それが Emotional Intelligence.

相手をリスペクトしていることを言葉と行動で現したらいいだけですから。


Good luck!

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