世界の裏側ニュースさんのサイトより
http://ameblo.jp/wake-up-japan/entry-12096361277.html
 
 
 
<転載開始>
 
前回のパリの「テロ」攻撃でもそうでしたが、今回の事件ではさらに多くの人たちが、「パリの事件では追悼したい気持ちはある。しかしなぜパリの場合だけ追悼して、その他のテロ攻撃の犠牲者はしないのか」という疑問や違和感を持つ人が世界中でかなり多いようです。




アメリカへ・あなたのパリとの連携は、恥ずかしいくらい見当違いだ
America: Your Solidarity with Paris is Embarrassingly Misguided

11月14日【ANTIMEDIA】http://theantimedia.org/america-your-solidarity-with-paris-is-embarrassingly-misguided/ より翻訳



私はパリのために追悼します。私はまた、偽善を嘆き悲しんでいます。私は世界のために追悼します。

世界中で、私たちは嘆き悲しんでいます。またしても。そうです。パリはまた、喪に服しています。

 
1年も経たない間に、私たちの皆が2度も事実上のパリ市民となっています。
Facebookのプロフィール写真やカジノ、ビル全体が青・白・赤のフランス国旗に覆われています。
お悔やみとしての団結の念・・・パリと共に立ち上がる人類からの一番心を打つメッセージなのはもちろん理解できます。
 
 
しかしほとんどの人はその犠牲になることはないにもかかわらず、様々な動機を持った人間により突然に精巧に作り出された「大虐殺」に対し、必ず報復しようと断固として行動すること、これはあまり理解することができません。

 
ほとんどの人?

 
 
コンピューターの画面を通じて、私たちは地球全体の知識を自由に蓄積することができることは明らかですが、私たちの一部は、この団結から逃れたようです。

 
そして私はもう、うんざりしています。

私は最近のパリの事件の犠牲者やその家族のために嘆き悲しんでいることは疑問の余地もありませんし、同じような経験をまるで自分に起きたことのように理解できるなどとは決して主張もいたしません。

 
私にも一部、フランス人の血が流れてはいますが、しかしそれでも、国旗に代表されるようなナショナリズム(愛国心)で自身を包み込むようなことは私は拒否します。特に今は。

なぜならパリでの犠牲者以外にも、しばらくの間ずっと信じられないほど驚くような数の人々が最愛の人を失う悲しみに身をおいており、その場所を挙げるとキリがないほどです。
しかし暴力行為がそこで起きたというだけで受け入れられているようであり、そのような場所での犠牲者の国家の旗を想像できる人はあまりいません。


パリが混乱に陥ったわずか数時間前にはベイルートで同様の攻撃によって殺害された人々がいるのはご存知かと思います。私はベイルートでの犠牲者も追悼します。

 
国民が忠誠を宣誓したかどうかにかかわらず、シリア国内では何十万人もの市民が住処を失い、殺害されています。彼らの公言している宗教などは無関係に。そう、関係がないのです。私はシリアの方々のためにも追悼します。
 
 
イラクではアメリカによる不法な武力侵攻が再開され、現在進行中です。
そして国際的・人道的法律に違反して使用されている劣化ウラン弾に被ばくし、拷問のような死に直面している人がいます。
 
 
その理由は、憐れみの深い道義に基づいたものなどではなく、「アメリカ」や大企業のヘゲモニー(覇権)のためといった方がよほど適切なものです。私はイラクで命を失った何百万人もの人のために追悼します。

 
アフガニスタンでは、アメリカがあたかも永遠に続いているような陰湿な悪事、つまり戦争を起こしています。そして数え切れない子供たちは平和のことなど何も知らず、戦争によってもたらされるという安全なども知りません。
 
 
同国北部のクンドゥーズ市のMédecins Sans Frontières病院では、内部の患者や医療スタッフが逃げようとする中で標的になり、爆弾を落とされ射撃されました。皮肉なことに人道機関はフランスにルーツのあるものでした。私はアフガニスタンの数も把握されていない犠牲者の方々のために追悼します。

 
マレーシアでは強制的に人間奴隷、あるいは性的奴隷になっている人たちがおり、彼らが逃れる可能性の低さを呪いのようなものです。そして今、アメリカ政府はTPPという巨大な条約により、人身売買という忌まわしいものを無言で容認しています。私はマレーシアの方々のために追悼します。
 
 
パレスチナでは人々の土地が奪われ、生命やインフラ、家族や安心感、そして住居が違法で積極的にテロリズムを行っている国家によって包囲攻撃され、占拠されています。私はパレスチナ人のために追悼します。
 
 
イエメンの100箇所以上の医療施設では3月から、爆撃を受けています。病院を標的にすることが認められると考えている者は明らかに魂のない人間です。私はイエメンの患者や医療スタッフ、国民のために追悼します。
 
 
メキシコでは政府が加担した暴力行為により、43人の学生が失踪しています。私はメキシコの学生と答えを受けていないご家族のために追悼します。
 
 
中国では男性・女性・子供たちがほぼ文字通り、奴隷として働いています。そのおかげで西側諸国では、ディナータイムにちょっと失礼になり、自己陶酔的で冷淡な自分を、止むことなく撮影ができるようになっています。私は中国人のために追悼します。

 
過去、現在と運命を実現するために広く大量虐殺が行われ続けています。そして大帝国と帝国主義。そして理解しがたく公表されないその理由。私たちはこれらの帝国主義の犠牲者のために追悼します。

実際のところテロ行為の犠牲者すべてに対し、私は追悼しています。

 
私の悲しみに条件はありません。テロ行為が国によるものか組織によるものかを問わず、その場所や犠牲者が信じているもの、犠牲者がたまたま生まれた場所の地政学的意味の如何を問いません。

 
 
パリでの犠牲が出たばかりですが、フランスのフランソワ・オランド大統領は不愉快なことに(また新たな)「無慈悲な」報復戦争を警告しています。

あたかも優しさが、戦争をけしかける理由にでもなるかのように。

 
私はすでに、間もなく次にテロ行為の犠牲者になる方々のために深い悲しみを感じています。

ええ、私はパリのために悲しみに暮れています。しかし私は、西側の事件に対する反応に身を潜めている、嘆かわしく傲慢な判断に対して恥を感じながら嘆いているのです。
無数の哀れな外国人嫌い、そして彼らの退屈な正当化に対して。


 
政治家やメディアのスポークスマンが、「適切な」犠牲者のためとして、無知な人間の感情を悪用しようと惨事について大騒ぎして投稿している傲慢で恥ずかしいコメントに対して。


終わりのないテロという戦争に対して。そして、軍従事者たちが戦うことを単に拒否さえすれば、こんなことはすべて終わってしまうのに、どういうわけかそんなことも未だに推測できていない軍従事者たちに対して。



事実を言えば、この規模の悲しみには極度に疲れるものなのです。そして私ももう、涙が枯れ果てそうになっています。

政治家のその他の政策綱領が本当に頼もしいと思えるから、として彼らの戦争に対する考えを必要悪だと正当化しようとする時には、世界中のこれらの犠牲者を思い出してください。

必要な戦争だと戦争が開始されることで、身体の一部の損失、とてつもない恐怖、拷問、殺害に苦しんだ、そして苦しんでいる、さらにこれから苦しむことになるだろう、あらゆる男性、女性、子供のことを考えてください。


そしてソーシャルメディアのプロフィール写真から、あなたの自宅から、意識の中からあの国旗を取り除いてください。

なぜなら、あなたがテロの犠牲者と共に立ち上がろうとたった一つの国旗を選択して身につけるのは、なんとも恥ずかしく空虚な団結に過ぎないからです。
 



(翻訳終了)





あなたと周りの人間の間の分断を深めるような信念やイデオロジーに対しては、

どうか慎重深くいてください。




パリでは150人がISISの攻撃で犠牲になりました。

・人々は先を急いでイスラム教徒とそのテロリズムに反対しています。

・しかし何か忘れていることはありませんか?

・ベイルートでは40人以上がISISの犠牲になりました。

・バグダッドでは29人が自爆テロの犠牲になりました。

・テロリストにとって、宗教は関係ありません。

・私たちはより大きな問題に焦点を合わせる必要があります。

つまり、他人を非難することを止めることです。




<転載終了>