- 木村 和夫
- 有限会社 木村爽健 代表
- 東京都
- 鍼灸師
対象:体の不調・各部の痛み
- 奈良 修次
- (鍼灸師 臨床検査技師)
確かに、ガン細胞も糖を元にATPを作ります。
でも、正常な細胞も糖を使います。
だから、糖を極端に減らすのは、基本的な体の機能まで落としかねない危険な方法です。
では、ガン細胞と正常細胞で何が違うかと言えば、酸素呼吸か無酸素呼吸の違いです。
細胞の免疫や寿命管理、ATPの生産をしているのは、ミトコンドリアという器官です。
この器官の中には、酸素呼吸でATP生産をして残った水素がどんどんと溜まります。
このミトコンドリアの中に水素が溜まり過ぎると、酸素が入れなくなり、酸素呼吸できなくなります。
いわゆる満員電車状態です。
それを放置すると、細胞は仕方なく無酸素の乳酸発酵という18倍非効率なATP生産を始めます。
その結果、ミトコンドリアによる細胞の寿命管理が働かなくなり、死なない細胞、ガン細胞になっていきます。
ですから、ガンになる一番の問題は、細胞の中でミトコンドリアが働かない無酸素呼吸だけになることです。
決して糖が悪いわけではありません。ただし、糖にも種類がありますし、質も違いますから、一括りには言えません。それはまた別の機会に。
もちろん、糖分の取りすぎは良くありませんが、炭水化物を適度に取らないと糖不足になります。
最近流行している糖質制限ダイエットも同じで、高齢者がこのダイエットをしすぎると、寝たきりや骨粗鬆症、内臓疾患になる可能性があり、危険です。
糖が無くなれば、人間の体はどうにかしてエネルギーを得るために、タコが自分で足を食べるような自殺行為をして、体を維持しようとします。
ブドウ糖は、ガンの餌でもありますが、正常細胞の餌でもあります。
あなたのしている方法は、もしかしたら、写真のような危険作業かもしれません。
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このコラムの執筆専門家
- 木村 和夫
- (東京都 / 鍼灸師)
- 有限会社 木村爽健 代表
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