キシリトールガム - 一般歯科・歯の治療全般 - 専門家プロファイル

赤岩 経大
竹芝サウスタワー歯科 歯科医師
東京都
歯科医師

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対象:一般歯科・歯の治療

赤岩 経大
(歯科医師)
赤岩 経大
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閲覧数順 2024年04月15日更新

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こんにちは。

虫歯予防のためにキシリトールガムを噛んでいる方も多いと思います。
ところが噛み方で効果が大きく変わってしまうのです
今回は、より効果的なキシリトールの摂り方についてお伝えしたいと思います


キシリトールガムに含まれるキシリトール量は1.3g程度です。虫歯予防でキシリトールが効果的な1日の量は4~10g程度なので、キシリトールガム2粒を1日2、3回噛むと効果的です。この量を長期間続けていくと虫歯の悪玉菌が善玉菌に変わっていきます。


キシリトールガムにはベトベトした歯垢をサラサラにする効果があります。歯磨きをする前にキシリトールガムを噛むことによって歯垢が落ちやすくなります。



キシリトールガムの中にキシリトールの成分が50%以上入っていないと虫歯予防効果はありません。キシリトールは代用甘味料ですが、市販のものは砂糖など他の甘味料を入れていることが多いのです。そのため虫歯予防効果が低くなり、逆に虫歯を作ってしまうことがあります。



虫歯菌は食事の際のたんぱく質や糖を食べ、糞として歯を溶かす酸を出します。キシリトールは虫歯菌が食べても酸を作れないため、虫歯になりにくいのです。


ガムを噛むことによって多くの唾液が出ます。唾液は虫歯菌の出した酸を中和したり、酸で溶かされた歯を修復する力があります。そのため虫歯がなりにくくなります。


キシリトールガムはお口の中のネバネバした歯垢をサラサラにし、落としやすい状態にします。歯に付いた歯垢は歯ブラシでこすり落とさないと、取ることができません。キシリトールの成分は歯垢を歯からはがれやすい状態にすることができます。


キシリトールは唾液中のカルシウムと一緒になり、歯の表面を強くします。虫歯菌の酸によって、溶かされた歯の表面は、唾液中のカルシウムによって修復されます。その時、キシリトールとカルシウムが結びついた成分が歯の表面に付き、より強い歯になります。





キシリトールは虫歯予防に効果はありますが、キシリトールだけでは虫歯を防ぐことはできません。歯ブラシ、デンタルフロスなどの使用、定期的なクリーニングを行い、その上でキシリトールを使うようにしてくださいね


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