主婦A「最近国際結婚増えてる気がする」
会社員C「たしかに、珍しくなくなった。うちの会社でも何人かいるから」
主婦A「国際結婚でも特に税金は変わらないのかしら」
会社員C「うーん 国籍は関係あるのかな」
先生B「日本に住んでいる限り、何も変わらないよ。みんなと一緒」
主婦A「そうか。同じなんだ」
先生B「でも注意したほうがいいことはあるよ」
会社員C「それは何ですか」
先生B「扶養家族の確認だよ」
会社員C「扶養家族ですか」
主婦A「何か日本人と違うんですか」
先生B「基本的には同じだけど、祖国にいる家族に仕送りしているケースが結構多いんだ」
会社員C「それが何か問題でも」
先生B「いや、仕送りしているということは養っているので原則扶養家族ということになるんだ」
主婦A「そうか、日本人でも実家に仕送りして親を扶養にしていることあるからね」
先生B「特に外国人の場合は、本当に扶養しているかどうかわかりづらく、また人数も多くなるケースが多いんだ」
主婦A「昔の日本も子供が多かったから、それに似ているのね」
会社員C「外国に住んでいる家族は扶養家族にならないんですか」
先生B「日本人と同様に条件さえ満たせば扶養家族になるんだ」
主婦A「じゃあ何も問題ないわね」
先生B「外国に住んでいる家族の場合、親族であることの書類が厳格になっているんだ」
主婦A「以前はそれほどではなかったっていうことですか」
先生B「以前は親族であることの書類の提出が任意だったりしていたんだ」
会社員C「日本に住んでいれば戸籍などで調べられるけど、さすがに外国では無理か」
先生B「親族関係だけではなく、仕送りしている送金書類も提出することになっているんだ」
会社員C「日本に住んでいる人の場合だったらそこまでしないですよね」
先生B「中国や東南アジアなどの場合だと、家族だけでなく親戚の面倒も見ていることも多く、人数も10人以上になるケースもあるんだ」
会社員C「10人以上ですか。それだけ扶養がいるとなると税金も違ってきますよね」
先生B「そのようなケースが増えてきたので手続きを厳格化しているんだ」
主婦A「でも扶養しているのであれば問題ないんですよね」
先生B「もちろんそうだよ。扶養の条件は日本人と同じだけど、ちょっと手間がかかるということなんだ」
会社員C「外国に住んでいるからといって扶養家族をあきらめてしまうのはもったいないですね」
先生B「知らない人も多いから教えてあげてね」
このコラムの執筆専門家
- 大黒たかのり
- (東京都 / 税理士)
- 大手町会計事務所 代表税理士
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