- 菱田 剛志
- 株式会社グローバル商事 太陽光発電システム「見積工場」 代表取締役
- 神奈川県
- 住宅設備コーディネーター
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
太陽電池の意外性ですが、よくお電話で北海道や長野などの方から言われることなんですが、「ウチの方は冬は寒いし、雪が降るからあんまり発電は期待できないと思うのですが・・・・」
ちょっと待った!現在一般的に設置の多いシリコン結晶系の太陽電池の特性は、寒ければ寒いほど発電効率はよくなります。
やはり、太陽といえば暑い、熱、などのイメージが強く、太陽熱温水器が一世を風靡した時代もあり、暑いとより大きな発電が得られるというイメージが大きいようです。
寒ければ抵抗値が下がり、電気がロスなく流れるためこのような現象が起こります。各メーカーさんのパンフレットなどに地域ごとの年間発電量が記載されています。よ〜く見てみると、なんと札幌と沖縄の年間発電量はほとんど変わりません。
沖縄は、暑くて瞬間の発電量が落ちますが、そのかわり日照時間が多い。札幌などは日照では劣りますが、寒いため瞬間の発電量が高くなります。よって、年間を通しての発電総量はほとんど変わらないというまぎれもない事実があります。
よく、冬場に最高瞬間発電量が記録されることがあります。設置されている方はよく驚かれることもあると思いますが、この冬の晴れた昼頃に発電モニターとにらめっこをされてはいかがでしょうか?
また、余談ですが、先日テレビで太陽の紫外線の反射のデータがでていましたが、アスファルト・海面などを押さえてダントツで雪が積もっている状態が最高でした。これも雪国でも年間を通して南国とあまり変わらない発電量を得られる要因の一つでしょうか。
ただ、アモルファスの太陽電池は熱に強いという利点があります。しかし、発電効率が低いという弱が・・・・
サンヨーさんが出しているHITという単結晶とアモルファスのハイブリッド式の太陽電池はそれぞれの長所と短所を補って、発電総量では非常に優れています。