社内でのスケジュール調整が難しかったようで、調整された実施日が日曜日でした。私の経験では、日曜日に研修などをやると、それだけで不満タラタラ、効果半減ということも多いので、その旨をご担当者にお話したところ、社員の希望を取った結果での設定で、平日は業務で抜けづらいし気が散ることもあるから、との意見が大半だったからとのことでした。
「うちの会社は、休日の研修などには全く抵抗が無いので、大丈夫ですよ」と言われ、本当に社風によっていろいろな捉え方があるものだと思ったのですが、前提にはやはりそれなりの環境づくりがあるのだと思います。
その会社の皆さんの話を聞いていると、社員は研修は自分のためと考え、会社が自分に投資してくれていると捉え、会社も常に社員教育についての考え方や、社員に成長して欲しい旨を伝え、実施にあたってもいろいろな配慮をしています。お互いの信頼関係があるのです。
まだ小規模の会社なので、少人数ならではという部分もありますし、私自身も休日研修を推奨するわけではありませんが、社内研修を成功させるためには、その内容やカリキュラムだけでなく、広い意味での環境づくりも大切だと感じる体験でした。
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。
組織が持っているムードは、社風、一体感など感覚的に表現されますが、その全ては人の気持ちに関わる事で、業績を左右する経営課題といえます。この視点から貴社の制度、採用、育成など人事の課題解決を専門的に支援し、強い組織作りと業績向上に貢献します。
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