今年、飼育頭数の30%のワンちゃんが10歳を越えようとしています。夜吠えるようになったり、体に触ると嫌がったり、散歩に行きたがらなくなったりしても、「もう年だから」とあきらめていませんか?
もしかしたら、その変化は病気によるものかもしれません。年齢による変化は徐々に現れてくることが多いのですが、急に変化が出てきた場合は、何か病気が原因かもしれません。
体を触ったら、嫌がるようになった、人の近くに来なくなった。などは、なにか体に痛みがある場合があります。
食欲がなくなったり、偏食をするようになったら、もしかしたら、肝臓や腎臓の機能が落ちてきていて、食欲がなくなってきているのかもしれません。硬いものを食べられなくなったら、口の中に炎症があるのかもしれません。特に太っているワンちゃんの場合は、要注意です。
腫瘍や、炎症、痛みや不快感などがあると人から離れて、じっとしていることが多くなったり、散歩などを楽しまなくなってきます。
「年だから」とあきらめずに、診察をして、病気がないように健康管理をこまめにするようにしてください。若い頃は1年に1回でよかった健康診断ですが、8歳を超えたら、半年に1回ぐらいは必要かもしれません。
このコラムの執筆専門家

- 千田 純子
- (千葉県 / 獣医)
- ペット行動コンサルタントSENDA
科学的な理論を基に人と動物が共生できる方法を提案します。
ペットの犬や猫の問題行動の予防や改善のためのコンサルテーションや個人トレーニング、グループトレーニングを行っています。当しつけ教室の卒業生には、老人福祉施設や病院、緩和ケア病棟でセラピー犬として活躍しているワンちゃん達もいます。
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