- 石井 貴久
- 株式会社ガイドデント 代表取締役 / 日本メディカルネットコミュニケーションズ株式会社 ゼネラルマネジャー
- 東京都
- デンタルケア・アドバイザー
対象:インプラント・歯科口腔外科
- 河合 毅師
- (歯科医師)
- 河合 毅師
- (歯科医師)
今回のコラムでは歯を失った場合のリスクと適切な治療方法をご一緒に考えてみたいと思います。
「失ったのは1本だけ、他の歯は健康なのですぐに処置を受けなくでも大丈夫だろう」
「歯を失ったけれど、どのような治療方法が良いのかわからない」
このようにお考えの方がいらっしゃるのではないでしょうか。
たった1本と思われるかもしれませんが、実にさまざまなトラブルへ繋がっていきます。
虫歯・歯周病のリスク
失った歯のスペースは食べ物のカスが詰まり細菌が繁殖しやすいため
残っている歯が虫歯や歯周病にかかりやすくなる。
歯並び・噛み合わせへの影響
残っている両隣の歯と上又は下の歯が失った歯のスペースを埋めるように傾きはじめ
歯並びや噛み合わせが崩れだす。
残っている歯への影響
残っている歯に負担が掛り、歯の寿命に影響を与える。
この他にも顔に歪みが生じたり、発音が不明瞭になることもあります。
また、噛み辛いために食生活が乱れ、糖尿・高血圧・認知症などの
深刻な病気を招く原因にもなります。
失った歯の治療では、再びしっかりと噛む力を取り戻すことと
残っている歯を守ることがとても大切です。
治療の選択肢として「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」の3つがありますが、
それぞれの治療方法においてメリットとデメリットの両方があります。
患者さまご自身のライフスタイルや年齢、そして予算なども考え
納得のできるものを選びましょう。
部分入れ歯
【メリット】
〇保険診療での治療が可能なため費用の負担が少なく、治療期間が短い
(特殊な入れ歯は保険診療外)
【デメリット】
▼噛み心地が良くないため食べ辛い、発音し辛いと感じることがある
▼隣の歯に金属のバネを取りけるので負担がかかる
▼噛む力が劣るため他の歯に負荷がかかる
ブリッジ
【メリット】
〇入れ歯よりも安定感があり、見た目に違和感が少ない
〇保険診療での治療が可能 (奥歯で白い素材を選択すると保険適用外)
【デメリット】
▼人工の歯を被せるために両隣の歯を大きく削る必要がある
▼削った歯が虫歯になりやすく、噛むときに大きな負担がかかる
インプラント
【メリット】
〇しっかりと噛むことができる
〇残っている天然の歯に負担がかからない
〇適切なケアをおこなうことで長期に渡り使うことができる
〇見た目に自然で美しい仕上がりが期待できる
【デメリット】
▼健康保険が適用されないため治療費が高額になる
▼外科手術が必要となる
▼治療期間が他の治療と比較し長くなる (平均的に3~6ヶ月程度)
たった1本の歯ではなく大切な1本の歯と考え、早期の治療で健康と笑顔を取り戻していただきたいと思います。
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