- 吉野 充巨
- オフィスマイエフ・ピー 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:投資相談
- 大山 充
- (シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
- 大山 充
- (シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
■7月概要
・6月末からのギリシャ債務問題、上海市場の暴落、中国経済の減速に揺れた7月でした。
その中で、先進国株式(黄色)は何とか横ばいを維持していますが、新興国株(ブルー)は急落、原油とエネルギー、金と貴金属、非鉄金属、穀物など商品価格を代表するCRB指数(紫色)も急落しています。
図は2014年12月22日~2015年7月31日(年初来)です。
先進国株価(MSCI WORLD INDEX)は年初から横ばいながらプラスを維持。新興国株価(MSCI EMERGING INDEX)は4月~5月にかけて10%程度上昇しましたが中国経済の減速とFRBの利上げ観測により5月以降は資源国を中心に下降トレンドに入っています。
CRB指数は年初から下降気味でしたが、中国の減速が明らかになり、イランの原油供給の増加が見込まれるなどで、急速に価格を下げています。一部で資源株の終焉が言われています。
■世界株価の概要
・全世界株価の指標となるオールカントリー指数は0.77%の上昇でした。
先進国株価の指標MSCIワールドは1.73%上昇、一方エマージングIDXは-7.26%の下落です。
地域では香港市場のあるアジア・太平洋指数が-2.91%ですが、ヨーロッパのビッグ企業の指数STOXX600は3.95%上昇しています。中東・アフリカのブルンバーグGCC200は変わらずです。
NASDAQ総合指数の2.84%上昇、S&P500の1.97%上昇を受け、シカゴVIX(恐怖)指数は、前月末18.23から今月末12.12に低下しました。
日本株は中国株の急落にも関わらず、日経平均は1.73%、TOPIXは1.79%の上昇です。ジャスダック指数1.63%とマザーズ指数-2.39%で明暗を分けました。
■主要株価指数騰落
●先進国株価指数の多くは上昇しています。特にヨーロッパは全指数が上昇しています。
当月の上昇1位はスイスのSMIで7.37%の上昇、2位はフランスのCAC40で6.10%の上昇3位はデンマークのOMXコペンハーゲンで5.94%上昇です。
一方下落した1位は、中国市場の影響が一番大きい香港ハンセン指数で-6.19%、2位はシンガポールのSTIで-3.41%、3位はマザース指数で-2.39%です。
騰落1位同士の差は13.56㌽でした。
●新興国&フロンティア国株価指数
・アジアの新興国の多くは下落しています。
上昇の1位はチェコのプラハPXで5.09%上昇、2位はベトナムのVN指数で4.72%上昇、3位はバングラディシュのDSE Broad IDXで4.56%でした。
一方、下落した1位は中国の上海総合指数で-14.34%、2位はナイジェリアの全株指数で-9.79%、3位はロシアのRTSIで-8.63%でした。
騰落1位同士の差は19.43㌽という大きなものになっています
■主要国債利回り週間変化
・ギリシャ問題、中国景気減速など早期には片付きそうもない事柄が多く、7月の先進国長期国債の金利は下がりました。(価格は上昇) 上昇はブラジル・メキシコです。
月中には若干の上昇がありましたが、月末に下げています。
■主要商品先物価格及び商品指数
8月の商品価格は下げています。
商品の価格を代表するCRB指数は-10.83%の下落です。ただし、ドル建ての価格を用いていますから、日本の円安により、値下がりの恩恵は限定的です。
・貴金属は金とプラチナが大きく下げています。
・非鉄金属はロンドン銅価格が中国の状況を踏まえ9.28%の値下がりです。
・原油は軒並み2桁を超える値下がり率です。WTIは再び40㌦台後半まで下げています。
・穀物もトウモロコシと小麦が下げ幅を拡大しています。
・日経商品17種も-2.02%下げています。
文責
保険や投資信託を販売しないファイナンシャル・プランニングの専門家。あなたのセカンドライフ・プランに適した期待リターンとリスク許容度で、資産配分とボートフォリオの構築を口座開設から銘柄選定までサポートします。
独立系顧問料制アドバイザー(商品を販売しないアドバイスの専門家)
吉 野 充 巨
FP学会 会員
プライマリー・プライベート・バンカー日本証券アナリスト協会認定
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP(R)
宅地建物取引主任者
ロングステイ財団登録ロングステイアドバイザー
独立系顧問料制アドバイザーの紹介
http://profile.allabout.co.jp/w/c-64005/
http://mbp-tokyo.com/officemyfp/column/12298/
http://www.officemyfp.com/komonryouseiadviser.htm
『このコラム又は回答は、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
投資による損益はすべてご相談者及び読者ご自身に帰属いたします。
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