難破船

『僕たちは、しのぶんを裏切らないから大丈夫っす。』




心の琴線を震わす言葉を、そのタイミングを、



誰にならってきたのだろう。




一言は、人を絶望に陥れ、一言は、人の命を救う言葉となる。

あのとき、あの瞬間、誰かに大丈夫っていってほしかった。そういう瞬間が数限りなくあった。



言葉は生き物で、それは決して約束にはならない。



今書いている山のような契約書の数々は、いかに我らの気持ちがあっさりと無情にも変わりゆくのかを証明している。





落ちこぼれの医学部時代、駆け出しの医者だった頃、泣きたい時、わたしはいつも一人で海へ行っていた。



原付にまたがり、潮の匂いを感じれば、わたしの心は自由だ。ハナクソみたいな悩みはサザンの歌とともに消えていく。





一発触発で沈没しそうな航海をしている難破船のようなわたし



あのとき、目を凝らしても、行く先に未来は見えなかった。



『大丈夫、ちゃんとそれなりにやっていけるようになるから』







そう言ってくれる人はいなかったし、自分自身、無理そうだと思った。



地元に帰らず、自分で見つけた病院。

ジャージ姿のニキビっ面で、実家に逃げ帰るなら逃亡したほうがいい。

わたしはいつもカッコつけで負けず嫌い。貪欲で、わがままな、世間知らずだというのに、ギブアップしたら何者にもなれない。





医局でいつも流れていたDef Techのアルバム。わたしはいつもこの歌を頭の中に刻みつけていた。



MyWay



※Believe myway myway myway 

自分の生き方を信じて。



"Believe it my way" are some words to live by 

「自分の生き方を信じて」って言うのは人生に必要な言葉

No matter how you feelin' even if you wanna cry 

自分がどう感じてても、たとえば泣きたい時とかでも

You gotsta do what you do, stayin’ true to your crew 

君は君の思うとうりに何でもして。 いつでも自分の友達には真実であれ。

Giving it soul on the role but always kepping it new 

自分のすべき事に魂をそそいで。常に新鮮である事を忘れないで。

With your own style, own experience, own reality 

君のやり方と、君の経験と、君の価値観で。

Bring complexity and love with creativity 

自信や無限の愛情を持ってきて

Days are someting special be your own vessel 

時間ってのは特別で、自分を磨くためにある

Just take what's inside and give it a wrestle 

単純にもっと、自分の思ってる事をおもてに出して。喧嘩や言い合いになってもいいから。

It don't matter what you say, gotsta do it my way 

君がなんと言おうと、やらなきゃいけない

Don't display dismay, stand up straight and portray 

不安な事なんて考えないでいい。ただまっすぐに立ち上がって思い浮かべてみて。

What you are inside, so you know who you are 自分が何者であるか。そうすれば自分が誰だか分かるら。

Livin' it up with no doubt ready for any scar 

正直に生きてみよう 傷つく事を恐れないで。

So that's it. go make a hit, go out, benefit 

だからそれだけ。 ぶつかれ、すすめ！ 

もうここまでやってきてしまったとか、「もうどうでもいい 。」

どうすることもできないとか。「もうどうでもいい。」

諦めて、悲嘆して、嘆き悲しみ、自分を慰めいたわっているその間にも、僕らを必要とする誰かがいる。

腹から声出したセリフが行き交い、混ざり合い、語り合い、関わり合う。

from mouth to ear check your head口から言った言葉は耳に届くし、君の思考に届くから。聞いてみて！

Ya my way give it away give it away now

今、自分の「生き方」をいろんな人にも分けてあげて。

諦めるな。笑わせてやんな。慰めてやんな。

そばで励ましてやんな！








　





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✳︎「クローバー＆」短期連載コラム、全３回シリーズを監修させていただきました。アウトドア女子の日焼け対策（Vol.1　転ばぬ先の日焼け対策）