- 小坂 淳
- 株式会社環
- 東京都
- ウェブ解析士マスター
対象:Webマーケティング
- 森 美明
- (Webデザイナー)
- 和久井 海十
- (ITコンサルタント)
環の小坂です。
前回に続いての話ですが、ビジネスモデルをどう認識するか。
ここが最初のポイントです。
私は15年前からウェブ解析をやっていますが、当時から変わらない最重要なところの一つです。
縦軸と横軸があります。
横軸は時間の経過
例えば、下記のようなパターンがあります。
「TVCM」→「検索」→「認知」→「店頭で確認(あのCMか?)」→「購入」
この場合、店頭で確認できるんだから、CMは不要じゃないか!とはなりません。
潜在的に知っていて、かつ、一度調べているので、信頼感があったことが購入につながっています。
例えば、下記のようなパターン。
「リタゲ広告」→「認知」→くりかえし→メルマガ広告で見る→サイトに訪問→商品説明・・・・・→説明会参加→購入→グレードアップ。
このように認知から購入まで(シェアやリピート等も)の流れです。
縦軸はセグメント
セグメントというのは、ユーザを分類することです。
分類の方法も様々です。
・商品別:商品により行動特性が違う場合
・年齢等対象別
・季節別:季節により変わる場合
・BtoBとBtoC
・直販と代理店販売
言い換えると「買う人のニーズ(動機)別」と言えるでしょう。
予算・目標・ベンチマークの設定で陥りやすい罠として、一通りの設定をしてしまうことです。
仮に会社全体の売上を見た場合に、毎月ほぼ同じような数字だったとしても、
なんらかの軸で区切ればばらばらのことが多く、それが集まることで特徴が見えにくくなることがあります。
まずはビジネスモデルを縦横で分析し、その中でどのように予算設定していくか?ということが大事です。
予算というのは一般的にはお金であることが多いですが、ここではお金とは限りません。
セッション・クリックのようなウェブ上の数字だったり、問い合わせ数・受注数だったりします。
インハウスでウェブ解析をやる必然性
インハウスでウェブ解析をやる必然性はここにあります。
外部にいる人ではビジネスモデルを正確に把握することはできないし、
それをウェブ解析とどう連動させるかを最適に考えることはできません。
外部のウェブ解析士と連動しながらも、インハウスの人がウェブ解析も理解した上で、ビジネスモデルを考え、予算を考えていく必要があるのです。
実際、ウェブで成功している会社で、外部にウェブ解析丸投げ!という会社ないですよね?
但し、社内でだけでやればいいのか?というとそうではありません。
ウェブ業界は変化も激しいし、ウェブ解析も専門的なところがいろいろ変っていきます。
ここは会計の世界と同じで、外部の公認会計士や税理士、監査役などの助けを借りながらも、
社内に簿記2級レベルの人がいないと会計を経営に活かせないのと同じです。
社内に初級ウェブ解析士レベル、できれば上級ウェブ解析士レベルの人がいて、
その人が外部の助けを借りながら、解析を行い、施策をリードしていくというのが望ましいです。
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