お金まわりの知識を身に付ける重要性 - 家計・ライフプラン全般 - 専門家プロファイル

栗本 大介
株式会社エフピーオアシス 代表取締役
ファイナンシャルプランナー

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閲覧数順 2024年04月23日更新

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お金まわりの知識を身に付ける重要性

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私は自分がファイナンシャルプランナー(以下、FP)の資格を取得した当時から、「FPで学ぶ内容は、国民の多くの人が身に付けるべき知識じゃないか」と感じていました。
生活の中で必要となる、最低限のお金まわりの知識を身に付けることで、お金にまつわる不安の多くを軽減することができますし、世の中のお金にまつわるトラブルの多くがなくなると考えるわけです。

先日も、大学生向けにFP資格の概要についてお話する機会がありました。その際「就職に有利とか、仕事に直結するという以前に、自分自身の今後の生活において役立つ知識を身に付けることができる」という点に、興味を深めてくれた学生さんがたくさんいらっしゃいました。

社会人になって、定期的な収入を得るようになると、学生時代よりも自由に使えるお金が増えます。
実家暮らしで家賃などがかからないのであれば、特にお金の使い方を意識しなくとも、生活に困るような事態にはならないでしょう。

その後、例えば車などの高額な買い物を検討したり、まとまった費用のかかる旅行を検討するようになると、その月に入ってくるお給料だけでは賄えないため、意識的にお金を残すようになります。

つまり貯金ですね。

この際、25年以上前であれば、お給料が振り込まれる銀行にそのまま預けておくだけでもそれなりに利息が付いていたでしょうし、他の金融機関と比較するほど商品の違いもなく、迷うことはなかったかもしれません。また、銀行の扱う商品で個人が普通に利用するものには「元本割れ」が発生する投資型の商品はありませんでしたから、貯めていたお金が減る、ということを考える必要もなかったでしょう。

しかし今の時代、貯金をするつもりで金融機関を訪れたとしても「この機会に投資を始めませんか?」というお誘いや、「必要な保障を得ながら積立もできる保険を検討されたらいかがですか?」というお誘いを受けるかもしれません。

こうした商品を利用することが間違っているわけではありません。その時の自分の考えや目的に合った商品であれば問題ないのですが、金融商品に関する知識や情報がなければ、その商品が自分にあっているかどうかを判断できません。つまり、情報の出し手が言ってくることを信じるしかないという不安定な状況におかれることになるのです。
その結果、いざお金が必要な時に運用しているお金が元本割れをしていたり、保険を解約した時の返戻金が、支払った保険料の総額よりも少なくなっている、可能性があるわけです。
もちろん、投資信託などであれば、思いのほか増えていてラッキー!という結果になることもあり得ますが・・・。

その他にも、家を買うときに自分が組める目一杯の住宅ローンを組んでしまい、後々ローンの返済に困ることになるかもしれませんし、便利だからとクレジットカードを使いすぎて、その後の支払いに困ることになるかもしれません。
保険についても、勧められるままに加入することで、本来は必要のない高額な保障に多くのお金を支払うことになるかもしれません。

全ての話は「かもしれない」ということばかりですから、逆を言うと「なんとかなる」かもしれません。
ただ、いずれにしても自分がよくわかっていない状況だと、お金まわりの多くのことが偶然性に支配され、とても不安定な状態になってしまいますよね。
どのような選択をするにせよ、結果についての責任は100%自分に降りかかるわけですから、できる限り自分でちゃんと判断する状況を作りたいものです。
そのために必要な、金融商品に関する知識や保険の知識、税金や社会保険、ローンに関する知識など、必要最低限のポイント習得に役立つのが、FP3級レベルで学ぶ知識だと思うのです。
資格を取るための勉強としてだけではなく、自分の生活に生かせる知識として、学んでみるものいいかもしれません。

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