偽りの絆 ② - 心・メンタルとダイエット - 専門家プロファイル

舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
東京都
クラシックバレエ教師・振付家

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対象:ダイエット

佐久間 健一
佐久間 健一
(ボディメイクトレーナー)

閲覧数順 2024年04月24日更新

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前回では、親の望む様な自分になろうとする子供達のストレスと、それに気付いていない親御さん達が抱える問題点、

そしてその様な環境から子供自身が持ってしまった思考癖から生まれる「指導を受けた時に出る反応や行動の癖」に付いてお話しをさせて頂きました。

 

特にこの日本では、今現在そういう問題を持つご家庭は大変多く、又特に親御さんがその問題点を誰かや何かに気付かせられる様な投げ掛けをされた時には、その反応が顕著に両極端に分かれるというお話しも致しました。

_(_^_)_

 

 

その様なケースでも親の頭が柔軟で謙虚であれば、それをキッカケに親子で考え直したり、それぞれが自分と向き合うという事を始められるのですが (当然の事ながら、こちらのケースはそんなに多くはありません)、

 

親が自分の価値観でガチガチの頭であればあるほど、その投げ掛けの役目をした相手を憎み、あたかも "自分達家族の敵" であるという様に、自分達の問題の原因を他者に投影し始めるのです。

(・_・;)

 

 

人間が怒る時というのは、本当の事を言われた時=真実を言われた時しか無いですから、相手の言う事が図星であればあるほど、その怒りは烈火の如く激しいものになります。

 

特に親という立場にいらっしゃる方はエゴの強い方ほど、ご自分の中の罪悪感を感じたくない思いも強い為か、家族が何か問題を抱えている原因を他者のせいにしてしまう心理が働くのですね。

 

(※この様な親御さんは被害者意識が強いので、ご自分だけが責められている様に間違って捉えてしまわれる様です。全てのものは繋がっているのでそれは違うのですが、親御さんの視野が狭い為に、その様に「自分だけが責められている」という思いになる様です。)

(-_-;)

 

 

元々は家族の関係から生まれている問題点を、外に家族の敵を作る事で「"一時的に" 家族の結束を強める」という構図が出来上がるのですが、この様な構図は良く国同士の間でも見られますね?

 

例えば北朝鮮や中国などの様に「国内で生まれている不満を、外に敵を作る事でガス抜きをさせ国民の結束意識を高める」というのと全く同じ構図なのです。

 

けれど、外に敵を作る事で自分達の国が抱えている問題が解決される訳ではなく、それはあくまで「一時的な応急処置」の様なものでしかありません。

(・。・;

 

 

まぁ この様に、「指導者」という立場の方達はこういうケースがザラにある事や、又時に自分が憎まれ役をさせられるという事を経験させられておられる方も、世の中には多いと思います。

 

実際教師達が集まると、今はどこのお教室でもその様な話題がどこからともなく必ず出て来るのが常なのです。(※一昔前は、この様な事でこんなに教師達が悩むという事は少なかった様に思います)

(^^;

 

 

ではこの様に、自分達の家族の問題の根は自分達の中にしか無いという事に向き合わずに、外に責任転嫁をして一時的に家族の結束を強めた家庭はその後どうなるのでしょうか?

《 ゚Д゚》!?

結局根に向かい合わなければ「家族の問題」というものは根本解決されてはいない訳ですので、そのご家族は必ず同じ問題にぶつかる様な出来事に、又遭遇せざるを得なくなるのです。

《 ゚Д゚》!!

 

 

ちなみに、その様なご家庭を築かれた方達の思考には共通点があります。

 

★「あなたのせいでこうなった」

★「お金を払っているのはこちら」

★「家族の問題は関係ない」

 

ちなみに、物事というのは全てが繋がっておりますので「関係が無い」というのは違うと私は感じています。

何故なら思い癖の強い生徒の存在が、全体に与える影響(他の生徒に与える影響)というものも生じて来るからですね。

 

私は親御さん達からこの様な考えを聞かされる度に「その様なお考えだから、ご家族に問題が出て来るのですよ~~~!」と感じているのですけれどね~。

(^^;

 

 

何度も申し上げている様に、結局この様な「偽りの絆」で一時的に自分達の問題を回避したとしても、結局家族の持つ家系のカルマが解消される訳ではありません。

 

それよりも勇気を出して、現実から逃げずに各自が自分自身と家族と向き合い、できるだけ早く根本解決に向けた努力をご家族で始められた方が「"本物"の家族の絆」に近付いて行ける幸せへの早道ではないのかと私は常々感じるのですが…。

 

そして私自身は時に憎まれ役になりながらも(笑)、そういうご家族の真のお幸せを陰ながら、そして心からお祈りさせて頂くのです。

☆_(_☆_)_☆

 

 

 

 

 

 

昨日に引き続き、美しい月が映える夜明けの空模様をお届け♫

(^^☾

 

 

 

 

私が感じる事ですが…。

 

特に今の日本という国は物に溢れ人々が豊かになった分、人間が我儘にもなり親にも子供にも忍耐力が無くなりましたから「本物が育ちづらい環境」にあるのは間違いありません。

"本物"というものはじっくり時間をかけて育てるものなので「継続する忍耐力」という資質は不可欠だからです。

《 ゚Д゚》☆彡

 

ちなみに今の人達に忍耐力が無いのは、この日本の異様なまでのサービス過剰なビジネスの弊害からなのか、豊か過ぎる環境のせいなのか、どこかに「有って当たり前」「与えられて当たり前」という思考があり、

何かを習う時も「お金を払う私達はお客様」的な思考から来ているのではないかと思いますし、

 

又全てに利便性ばかりを追及した結果、何でもボタン一つで操作できる便利な文明社会が生み出す「何でも合理的にインスタントに手に入れたい」という感覚ばかりが育ってしまう事から来ている気がするのは、私だけなのでしょうか?

(^^;???

 

 

「教師」というものは人に関わる分、時にご縁の有ったその家族家族が抱えている家系のカルマにも接触せざるを得ない様な宿命も担っているのです。

 

「そういうものは関係ない」とドライになれる方というのは、教師というより「ビジネス上手」な方達かもしれないと思う時が私にはあります。

( ・・) ~~~

そしてこれは資本主義のシステムの中での、単なるトレーナーではない「教師」という存在が抱えるジレンマなのかもしれません。

 

 

ちなみにこの様な事が視え過ぎてしまう今の私は、もしかしたら今の日本で教える事はもう「バレエ」という枠ではなくなっているのではないか?と自分自身で感じ始めてから、結構な年月が経っているのが正直な所です!?

( ・・) ~~~ ???

 

 

 

 

 

 

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舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ

natural & elegance

長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年