成”幸”学の専門家「人間に屑なんていない」 - 飲食店経営全般 - 専門家プロファイル

杉山 春樹
株式会社フード&サクセス 会長&事業プロデューサー
静岡県
飲食店コンサルタント

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閲覧数順 2024年04月18日更新

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成”幸”学の専門家「人間に屑なんていない」

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『人間に屑なんていない』




今日の主人公の名前は雅樹(まさき)くん。



雅樹くんは今は八鹿小学校を卒業しましたが


1年生、2年生の頃から女の子の便所のぞきをやる。



1年生の時には、家の金を8千円も持ち出して、

むだづかいをして大騒ぎになる事件を起こしました。



もちろん、掃除なんかしたことがない。



「しなさい」と言えば、意地になって余計にやらない。



授業中に歩き回ってクラスメートの授業の邪魔をする。



自分の席について大人しく勉強をすることもができない。



末恐ろしい“やんちゃ者”という子です。



しかし、3年生になった時、

井上和昌という先生が担任になりました。



井上先生は、

「人間に屑はない」ということを信じ切っていました。



ものも言えないようなおとなしい子は、


自分のことよりも人の気持ちを先に考えてしまう

心の優しい子どもの姿なんだと考えている先生です。



家ん中で大暴れして暴れてる子は、


何か燃え上りたくてウズウズしている子どもの姿なんだと

見てくれる先生です。



雅樹くんは、最初の日、

この先生「違うぞ!」と思ったようです。



「明日から勉強する教室、

きれいにして帰ろうや」と言うと


「先生、そんなら雑巾貸して頂戴」


一度も掃除したことがない子が雑巾貸せと言うのです。



先生も喜んでしまいました。



「お前、掃除をする気があるんかい。えらいやないか」


嬉しくなったので親に手紙を書きました。



「雅樹ちゃん、見どころありますよ。


雑巾貸せ、なんて言うてくれるんですよ。



きっといい子になりたがってるんですよ」

と手紙を書いて持たせました。



お母さんは、感激してしまいました。



毎日のように苦情の知らせしかなかったのが、

“見どころがある”と知らせてもらったのは初めてのことです。



お母さんは感激して、

早速新しい雑巾を縫って持たせたそうです。



次の日、雅樹くんは


「先生、もう今日、雑巾借りんでもエエで、お母ちゃんが縫うてくれた」と

言って持ってきた雑巾を開きました。



すると、雅樹くんもびっくりしました。



開いた雑巾には、


「がんばれ、しっかり、しっかり」と太い刺繍がしてあったんです。



「先生、ぼくの雑巾、こんなのがついとらァ」


「お前、すばらしい雑巾持ってるやないかい。


そんなすばらしい雑巾、

はよう校長先生に見てもらって来い!」



雅樹くんのことを心配している校長に、

喜ばしてやろうということだったのですが



やんちゃ者のくせに、

一人では校長室に入って来れなくて

仲間を引きつれて、

ゾロゾロと校長室に見せに行ったのです。



校長先生も嬉しくてしょうがありません。



「お前すばらしい雑巾持ってるやないかい。

そんな雑巾、何万円出したって買われんぞ。


そんな雑巾縫ってくれるお母ちゃん、ええお母ちゃんやなァ。


そんなお母ちゃんは、世界中の国を探したって、ありやへんぞ。


そんな世界一のお母ちゃん持っとったら、ええ子にならなァアカンわぃ」



やんちゃ者に取り巻かれて、

雑巾を両手で拡げて写真に撮りました。



すると、写真が出来上がって持ち帰った頃から、

自分から席について勉強しはじめたのです。



掃除も頑張ってやるようになりました。



間もなく5月に入って、子どもの日の記念行事、

お客様を招かない校内運動会がありました。



雅樹くんは、背は高いんのですが走るのが遅いので徒競走になると、

頭が痛いとか、足が痛いとか言って、

一度も走ったことがありません。



ところが、井上先生が「よーい」とやろうとしましたら、

スタートラインに雅樹くんが並んでいるのです。



井上先生、嬉しくてしょうがありません。



ニヤッと笑うと、ニヤッと笑って返してきた。



信じてくれる人に出合ったら、信頼で返す。



それが“出合い”なのです。



「ドン」とやったら走ったのですが結果はビリから二番。



しかし、井上先生は飛んで行って、


「お前、やったやないかい。今日のお前、一番より値打ちがあるぞ」と

言って肩をたたいて励ましたのです。



その朝、雅樹くんは、家を出る時に、


「お母ちゃん、ボク今日走るけれどな、見に来るなよ」と

何回もしつこく言って家を出たそうです。



4月以来の頑張りを思うと、

お母ちゃんも、じっとしていられません。



洗濯も何もほっといて見に行きました。



走ってくれただけでも嬉しかったのですが、


ビリから2番の雅樹くんの肩をたたいて励ましている井上先生の姿を見たとき、


何とすばらしい先生に巡り合うことができたんだろうか。と

運動場の隅にある泰山木(タイサンボク)の樹の下で泣いてしまいました。



その頃から、雅樹くんはますます頑張り屋になっていくのです。



人間に屑なんていないんですよね。


みんな、いい子になりたがっているんです。



やんちゃな子には、やんちゃな子しか持たぬ、

やんちゃな子の値打ちを持っている。



おとなしい子は、おとなしい子しか持たぬ、

おとなしい子の値打ちを持っているのです。



私たち大人も同じではないでしょうか。


人には人それぞれに素晴らしいものを持っているのです。



その人の持っているものを

「凄い!!」、「素晴らしい!!」と褒めてあげましょう。



また、自分の持っているものも自分で自分を

「凄い!!」、「素晴らしい!!」と褒めてあげましょう。



「言葉はちから」です。



「凄い!!」、「素晴らしい!!」と褒めることで

目の前の人に・・、自分に・・勇気を与えることになるでしょう。



そして、その勇気で自信と誇りを持つことができるでしょう。



さあ!!、今日も、


「言葉のちから」を信じて、


明るく、元気に、


「凄い!!」、「素晴らしい!!」の褒め言葉ともに


ウキウキ、ワクワク、人と自分に勇気を与えましょう。



そして、自信と誇りを持って人生を歩みましょう。


大丈夫!大丈夫!


あらゆる点で一層良くなる!


必ず良くなる!


良かった!良かった!


ツイてる!ツイてる!


ありがとう!


素晴らしい仲間達と


共に生き!!


共に歩み!!


共に成長しましょう!!