イミテーションゲーム 2 LGTB(レズ・ゲイ・トランスジェンダー・バイセクシャル)のこと - 恋愛の悩み・問題 - 専門家プロファイル

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イミテーションゲーム 2 LGTB(レズ・ゲイ・トランスジェンダー・バイセクシャル)のこと

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恋愛心理 自己受容
コンピュータの基になる機械を作ったチューリング博士が、同性愛者であったため、当時第2次世界大戦終戦後の1950年代のイギリスの法律では、犯罪者として扱われ、ホルモン治療を強制され、その副作用のため苦しみ、不遇な最期を遂げられてしまったと言うお話を書いてきました。


それから60年あまり経て、同性愛の方たちの人権も、随分認知されて来たものです。

日本でも、2015年2月に東京都渋谷区で同性カップルに対して「結婚に相当する関係」の証明書を発行する条例案が提出されました。
可決されれば4月1日施行、証明書は2015年度内の開始を目指すそうです。
夫婦間では、税金の控除や、年金など社会保障などなど法律上のルールがたくさんありますが、それらが一般的な異性愛者同士の結婚と同等になっていく時代もやって来るのかも知れません。

先日テレビの討論会では、
「渋谷ばかりにLGTB(レズ・ゲイ・トランスジェンダー・バイセクシャル)の人が集まってきて、渋谷という限定された地域だけがそう言う人達の街になってしまうのはいかがなものか?」
「結婚制度は、子供を作り、国家を維持するためのものなのか、どうか?」
というような発言があり、物議をかもしていました。

まだまだ一般的には「異質なもの」との捉え方があるようです。


私たちが生まれてくる時、その性別を決めるのは男性の精子と女性の卵子のそれぞれの性染色体であるX染色体とY染色体の組み合わせであり、精子はX染色体とY染色体があり、卵子はY染色体だけです。
従って受精した時の精子がX染色体であれば、XXの組み合わせで女の子が、精子がY染色体であれば、XYの組み合わせで男の子が生まれるというのは、多くの方が授業で習った覚えがあるものではないかと思います。

受精卵が妊娠中に育ち、段々人の形になっていく時、途中まではみんな最初は女の子の身体として大きくなるそうですが、それが途中でXYの組み合わせだった場合は、「おちんちん」が形成されていくそうです。

そして胎児が大きくなっていく過程で、男の子が男の子として、女の子が女の子として出来上がっていくまでに、もうワンステップあるそうです。

それは脳が
「男の子は男脳」
「女の子は女脳」

になると言う「脳」の男女の違いが分けて作られる段階があるのですね。


それはもう胎児に脳がある程度出来てから、妊娠後期になってから、お母さんの体内で、男の子の場合は男脳が出来るための「男性ホルモン(テストステロン)」がシャワーのように胎児に降り注ぐのだそうです。

そのホルモンシャワーがあって初めて、通常は「おちんちん」があり「男脳」を持つ「男の子」が生まれるという仕組みなのだそうです。

お腹の子供が女の子だった場合は、女性ホルモン(エストロゲン)が降り注ぎ、女脳が出来上がるのです。

特にこうした染色体からの「指令」がなければ、ほっといたらみんな「女の子」として生まれるそうです。

子供が生まれて、育っていく段階で男の子は男の子らしいことを、
女の子は女の子らしく考える脳が出来上がっていくのではなく、最初から「脳の性差」と言うものがあるのですね。

ところが、このお母さんのホルモンシャワーですが、大変お母さんのストレスによる影響が強いそうなんですね。

そのため、男の子がお腹で育っているのに、十分出なかったり、女の子が育っているのに男性ホルモンが出てしまったりすることがあるのです。

そのため男の子の身体なのに「女脳」を持つ子が生まれたり、その逆の事が起こる事が「性同一性障害」の原因として考えられています。

そうした意味では、同性愛者は障害者か?病気なのか?との論議もありますが、その生まれた子は障障者とは呼べないかも知れませんが、ホルモンが出る段階に、ある種の障害が起こり、
「身体の作り」と「脳の作り」に食い違いがある状態になってしまったとは言えるのかも知れません。

特に戦争など、大きく人の命に関わる出来事は、当然お母さんに大きなストレスとなります。
そのため海外では、戦後に生まれる子供にはLGTBの子供が多く出産されたと言うデータがあるそうです。

チューリング博士は1912年6月生まれです。
母のエセルさんはイギリス領インド帝国というインドで任しました。
父であるジュリアスは、当時インド高等文官という役職で、イギリス本土での養育を希望し、ロンドンに帰ります。

第一次世界大戦は1914年~1918年。戦争が始まる前にチューリング博士は生まれています。世界史の年表を調べてみましたが、お母さんが妊娠していた時、あきらかなストレスがかかるような戦争はまだ起きていませんでしたが、ヨーロッパを中心に世界情勢が大きく変わりだした頃の妊娠ですから、何かしらのストレスがあったのかも知れませんね。


それにしても、性同一性障害に加えて、他者とのコミュニケーションに問題を生じる発達障害まで抱え、コンピュータの基となるチューリングマシンを開発すると言う偉業を成した遂げたとは言え、博士の人生は、さぞや生き辛さを感じていたことでしょう。

しかも、そうしたことにほとんど理解がない時代にです。
そうした苦悩を想像しながら映画を観ると、一層奥深いものを感じていただけるかも知れません。


私がカウンセリングを受け持ったLGTB関連の方の相談にはいくつかのパターンがありました。

同性愛者だけれど、異性愛者と同じ「恋人」に関する恋愛の悩み

自分が同性愛者だという自覚はないが、異性には恋愛感情が抱けない。どちらかというと同姓である女性に魅力を感じてします。どうすれば良いだろうか?
自分は同性愛者なのだろうか?

主にはこの2パターンです。


宝塚ファンを代表するように、女性は、かっこいい先輩の女性や、可愛らしい後輩に魅力を感じる傾向があるのでしょうね。



方や生物学的に男性の方が、男性に魅力を感じてしまうのだが、果たして自分は同性愛者なのだろうか?と悩まれる方からは、ほとんど相談を受けたことがありません。


同性愛者としての生き辛さを訴えられる方はいても、自分が異性愛者か、同性愛者かははっきりとしているのかも知れません。

とは言え潜在的な同性愛者はかなりの数に上るのではないかとも言われています。

年齢が行ってから、自分が同性愛者であったことに気付かれるケースも多いと聞きます。

あまり他人に相談しないだけなのかも知れませんね。
だとすると人知れず一人で悩みを抱えてしまわれているのかも知れません。


そして本当に性同一性障害という自覚がある方もおられれば、
何かしら心理的な背景が影響して
自分の男性性や女性性を受け入れることが出来ない
という方もおられるようです。

わかりやすく例をあげると、身体も脳の作りも女の子なのに、自分に女性としての自信が持てないため「女の子らしく振舞うこと」が出来なかったり、周囲の女の子がそうするように男性に甘えることが出来なかったりとか、いわゆる「女子をこじらせてしまって」いるような場合です。


もっと単純な言い方をしますと、性同一性障害と言うほどではないけれど、
生物学的には男性なのに「女性脳」の持ち主、
「女性なのに男性脳」寄りの脳の持ち主
と言う方がおられるようです。
男性脳と女性脳の違い
私も自分の脳は女性脳に近いのではないかと思っています。
続く

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