1億7千万円を無利息で借りられるというのは、親族間でもなかなかないでしょう。
まして第三者間でそのような行為があるということは、特別な利益供与といわれても仕方がないかと思います。
ちなみに、住宅ローンとして1億7千万円を30年、1.5%、元利均等で借りた場合の利息合計は、4100万円。
これに対する贈与税は、1770万円。
仮に、1億7千万円をもらったとしたら、贈与税は8200万円。
ちなみに、今年からは贈与税の最高税率が上がったので、今年だったらさらに金額も多額になります。
相続税の税務調査では、もらったのか、借りたのか、という論点でよくもめます。
この場合もどちらなのかわかりませんが、いずれにしても高い贈与税が待っていることは間違いありません。
今回の件は、経営者としてもお金周りは非常に大事ということを改めて認識した報道だったのではないでしょうか。
このコラムの執筆専門家
- 大黒たかのり
- (東京都 / 税理士)
- 大手町会計事務所 代表税理士
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