問題のあるレストラン 2 家族に愛情が無いお父さんと、その子供の孤独感 - 恋愛の悩み・問題 - 専門家プロファイル

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堀江 健一
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閲覧数順 2017年06月22日更新

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問題のあるレストラン 2 家族に愛情が無いお父さんと、その子供の孤独感

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恋愛心理 自己受容
ドラマ「問題のあるレストラン」を題材に「親子の確執」について書いています。
過去に「晴天の霹靂」でも取り上げましたこの問題。

今期のドラマだけを観ても(もちろん全部のドラマを視聴しているわけではありませんが)親子間、特に父親との間に問題を抱えている登場人物が何人も描かれています。それだけ父と子供の確執の問題というのは、結構多いものなのでしょうか?


「デート~恋とはどんなものかしら~」では主人公の長谷川博己さんのお父さんは教育評論家で、子供の教育のプロとして仕事をしていましたが、その子供である長谷川さんがニートになり、自分の教育に失敗したとの挫折感から、家族を捨て音信普通になってしまいます。
そのためお母さんは一家の大黒柱役を一人で担い、ニートの長谷川さんの生活を支えることになり、苦労します。
長谷川さんはそんな家出した無責任な父親を恨んでいるのです。(実際には息子に隠れて、二人で仲良くしていた事が後でわかるのですが)


「ウロボロス」では、主人公である刑事の生田斗真さん自身両親がおらず、施設に預けられていますし、その同僚である上野樹里さんは、お父さんが警察官僚なのですが、わだかまりを感じています。上野さんのお母さんは幼いころに病気で他界しています。そのお母さんが臨終というときに、父・日比野圀彦は仕事を優先して死に目に会わなかったということで、上野さんは父に対して反発しています。そんな上野さんが父と同じ警察官になったのは、父への反発と、もっと父を知りたいという興味から。ちなみに、日比野圀彦が妻の臨終に駆けつけなかったのは、重大な事案があったから。

お母さんの「生きるか死ぬか」より仕事を優先してしまい、子供から恨まれる父親、というのもドラマでは良く見かけるものですよね。



「流星ワゴン」においては絶望の淵に追い込まれ、「もう死んでもいい」とさえ感じていた永田一雄(西島秀俊さん)。そんな時、突如目の前に現れたワインカラーのワゴンカー。運転していたのはとある2人の親子。やがて、決して分かり合えないと思っていた父親・忠雄(香川照之さん)が同い歳の姿で現れる。行き先は、一雄の人生にとって大切な分岐点。後悔の人生をやり直すためのドライブが、いま始まる。様々な家族関係を軸に描く、人生の再生と、家族愛の物語・・・。と言う、まさに父と子の確執がテーマのドラマです。



そして今回のブログの重要人物、問題のあるレストランのシェフ、雨木千佳(松岡扶優さん)もまた、父親との確執があり、孤独な生き方をしていましたが、ビストロ・フーの仲間として再生して行きます。

前回のブログでは、松岡さん親子3人が、久しぶりに会ったは良いけど、結局父親からの愛情は感じられず、離婚したお母さんは再婚する事が分かり、「孤独が完成してしまう」くだりをご紹介しました。

「愛情が感じられないお父さん」とわかっていても、子供はお父さんに愛情を求めるものです。

その愛情欲求は大人になってからも消える事は無く、むしろ大きくなるに連れて「恨みの念」として膨れ、憎しみが増していくようです。

そしてその憎しみの裏には

いつか自分を認めてくれるのではないか?
いつか愛情を向けてくれるのではないか?
いつか自分を理解してくれるのではないか?
と、期待する気持ちがあるように思います。


一言で、「愛情が感じられないお父さん」と言っても色んなタイプのお父さんがいることでしょう。
お父さん自身、幼い頃親から愛情をかけてもらえなかったために、「愛情」という概念がわかっていない。
精神的に未熟で、自分の気持ちのことで精一杯で、父親の役目を果たせない。
厳しくて頑固で自分が正しいと信じて、人のこと(子供のこと)を認めようとしない。
仕事が忙しくて、家族を省みる余裕がない。
心に問題を抱えていて、人を思いやる優しさが欠けている。





それれらのお父さんの中の何割かはアスペルガー傾向がある場合が見受けられるものです。


ではアスペルガー傾向があるお父さんにおける問題とはどんなものがあるか例を挙げてきましょう。


●興味の対象が限られており、興味が無いものには無関心なため、子供が興味があるものにも無関心で、一緒に何かしようとする気持ちが湧かない。

●人の気持ちを想像する事が苦手なので、子供の期待に沿うような愛情ある言葉がかけられない。

●子供が困っていたり、甘えたい気持ちがある時も、それがわからず放置されてしまう。

●思考が理屈的で合理的なため、子供の想像力のある会話に対して、理屈や正論で返してしまう。

●また、子供の不合理な行動や遊びが理解できず、合理的に合わない事をすると怒ってしまう。

●理想が高く、自分の基準でしか人を判断できないため、段々と子供が出来るようになったり、高度な考えが出来るようになって、それを子供が誉めてもらいたい事でも、自分の基準に達していなければ、誉めたり認めるような態度が示せない。

●臨機応変な対応が苦手なため、子供の気まぐれや思いつきに付いていけず、一緒に遊べない。

●人によって、子供の泣き声などが非常に苦手な事もあり、泣くと感情のコントロールが出来なくなる。

●こだわりが強く出ることがあり、それが満たされないと攻撃的な態度を取ってしまう。

●何しろ、自分の態度や言動が、子供がどう感じるかわからないため、自分から態度や言動を改めようとする欲求が生じない。


たぶん子供と上手く行っていないという自覚を感じてはいるのでしょうが、どうすれば良いのかわからず、改善されないために、ますます溝が開いて行ってしまうケースが多いのではないでしょうか。

プライドが高い方も多いので、なかなか自分から
「どうしてやれば良いのかわからないんだ。教えてくれ」
とは言い出せない傾向もあるようで、その反動として
「周りが悪い。俺は悪くない」
と頑なになってしまう事も多いようです。



経験上、親子関係に悩まれたアスペルガー傾向のお父様がカウンセリングに相談に来られる事は、極めて稀な事のように思います。


仕事上の人間関係に悩んで、カウンセリングしているうちに家庭内の問題の話題にもなることはあると思います。

そのような事情で、実際カウンセリングに来られるのは、傷付いて悲しい思いをしている子供の方になってしまうのです。


結果的に「子育て」は母親の役目と、奥さんにその役を押し付け
仕事を理由に自分の責任を放棄してしまうこともあるでしょう。

また世間的にも「子育て」は母親の役目という風潮が昔からありますので、
「俺は知らん」
で済んでしまうのですね。本当は済んではいないのですけれど。


奥さんが「ウチの旦那はアスペルガー傾向がある」と自覚しておられたら、旦那さんに教育的態度で、
「ちょっとあなた。そういう時は、こうしてあげると良いのよ」
とか
「あの子は今、あなたにこうしてもらいたいと思っているのよ。だからこうしてあげてよ」
とか助言できるかも知れません。


別に学習能力がないわけではありませんから、学んだり、訓練すれば、ある程度スキルは身に付くものです。

ただし自分から進んで「コミュニケーションスキルを学びたい」という動機がないと、身に付くものではないでしょう。


しかし、奥さんにその自覚が無い場合、すでに夫婦間での相互理解が出来ておらず、夫婦の溝が深まってしまっている場合もあり、家族全体にとって危機を迎えておられるというような最悪なこともあるものです。


ドラマの松岡さんのお父さんが、アスペルガー傾向であるのではないかという根拠はありませんが、家族にとって大切な場面で、
「携帯で株の取引をしながら、片手間に話をする態度」
というのは、アスペルガー傾向を疑わせるエピソードであると思います。


このお父さんも、決して愛情がないわけではないのだと思います。しかし、娘が欲しているような愛情は、少なくとも当分返って来そうにありません。いつか気付いてくれるのでしょうか?


心に問題があったり、余裕がなかったり、性格が歪んでいたりして子供に愛情が示せないような場合、お父さん自身が反省したりして、問題が軽減したり、余裕ができたり、歪みが直ったら、普通に愛情が示せる人間になってくれるかも知れません。

子供もそれを期待するでしょうし、カウンセラーの私もそれを望むところです。


しかし、アスペルガーだった場合、その原因は「脳の機能」の偏りによるものであり、生まれ持った特徴なので、自然に時が来れば「治る」と言うものでは、今のところありません。

つまり、「いつかきっと」を期待しても無理なのです。

かなり長い歳月の間に、学習して「愛情の示し方」を身につける方がおられるのは事実のようですが、その頃には子供の方も中年になってしまっているかも知れません。
「お父さんに愛されていない」と思って苦しんでいる子供は、得てして

「自分には価値がない」
「いない方が良い」


などと、非常に自尊心が低く、自己否定的になってしまうケースが多く、とても問題であると思っています。
そんな想いのせいで、大切な青年期を棒に振ってしまいかねません。無駄に傷付いてしまっているのはもったいないことです。


もし、お父さんがアスペルガーだった場合は、
「お父さんはあなたを愛していないのではない。ただアスペルガーという、人と違った脳の構造をしているせいで、愛情の示し方がわかっていないだけなんだよ。君がどうのと言う話ではなくて、誰に対してもコミュニケーションが苦手なだけなんだよ。だから、自分を責めてしまうような事は止めて!その代り一般的なイメージの愛情あるお父さんを期待もしないであげて」
と訴えたいものです。


いや、実際カウンセリングではそう訴えもするのですが、頭で、言葉で、理性でそれを理解することはできても、なかなか
「あーそうなんだ。お父さんは私に愛情が無いから愛情を注いでくれないというわけじゃないんだ。アー良かった!すっきりした!」
なんて心情にはなれるものではありません。

そもそもアスペルガーの方への理解と言うのが、大変難しいものだと思っています。

ちょっと変わった人と言えば、そうなのですが、いざ家族として暮らすとなると、かなり理解していないと
「あーこの人は、こういう人なんだ。別に悪気があったり、ひねくれていてこんな言動をしているわけじゃないんだ」
とその人をそのまま受け入れる事はできないであろうと思うからです。
こうして数々のブログでアスペルガーの方の事を解説していても、言葉や文字だけでそのニュアンスがきちんとは伝わっていないだろうと思っています。

そもそも
「心に問題があって愛情が無い」のか

「アスペルガーのために、愛情が無いような態度しか取れないのか」
その判別も難しいものかと思います。

もし、親子の確執で悩まれている方がおられたら、ぜひカウンセリングに一度、ご相談にお出で下さい。


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