小学6年生の「卒業茶会」その1 - 婚活全般 - 専門家プロファイル

橘 凛保
社団法人橘流恕学アカデミー 理事長 講師
東京都
マナー講師

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閲覧数順 2024年04月24日更新

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小学6年生の「卒業茶会」その1

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講習

恒例の「卒業茶会」を致しました


子どもたちに無償で茶道を教えて16年

ご縁があり関わっていた小学校に茶室ができたのが24年前

それから8年ほどPTAなどの会合に使われていました

もったいないと思いました


「どなたも教える方がいないのならば・・・」と

お借りしてボランティアを始めたのが16年前

数年はひっそりとやっていました

着物姿であいさつしても 

「なに?」みたいな感じでした





しかし4年5年と経ていくと

「こんにちは」

「あっ、先生いつもありがとうございます」

「ごくろうさまです」

「ありがとうございます」

などと声をかけて下さるようになります

2~3年を経たある日

「お茶を学べるのはせいぜい25人~30人です

それ以上は指導するのも時間との関連において難しいです」

そこで 在校生みんなに

お茶室とお茶を体験してもらいたいことを提案をしました

「月に一度 20分の休みに学年毎にお茶を体験させてやりたいのです」

校長先生が快諾して下さり

20分休みのお茶が始まりました

それは人気でした

「今日は◯年生です」とアナウンスが流れると

60人ぐらいが走ってやってきます

水屋には無償で教えている子どもたちのお母様方が

手伝ってくださいます

子どもたちもきてくれてお茶を点てます

20分はもう息もつけないほどです





何も知らない大人たちはいいます

「お菓子が食べたくてくるのだろう」

お菓子なんてないも同様

何しろ自腹ですから小さなひとかけらの甘いものです

では 子どもたちはなぜ来るのでしょうか


それは

茶室の雰囲気を味わいたくてくるのです

何だかわからなくても

ただ 何となくその雰囲気を感じにくるのです

「お点前頂戴いたします」

「ごちそうさまでした」これを言いたくてくるのです

人は美しいものが本当は好きなのです

子どもも同じです

いいえ 子どもこそ何だと思います

休み時間の鐘が鳴っても お茶の雰囲気が消えずゆるりと歩く子どもたち

「早く教室に帰らないと授業始まってしまうわよ~」

と声をかける始末です

廊下で順番を待っていた子どもたちががっかりします

紙切れをわたして

「次の休み時間に優先!」といってあげると

にこっとして走って帰ります

「又来てもいい??またきてもいい??」

と聞く子たちがたくさんいるのです


「まだ飲んでない子にゆずってね」というと

「今度はいつ?」

そうきいてくれる子どもたちがたくさんいるのです






そんなことを始めて2年後だったでしょうか・・・

6年生の担任の先生方からご相談がありました

「卒業茶会をして頂けませんか?」

「もちろんです よろこんでさせていただきます」




お茶の歴史を話 お茶の心を話します

30人の児童たちを3列に分けて

お菓子とお茶を飲んでもらいます

お点前は茶道にきているクラスの児童です

発表の場でもあるわけです


同じクラスの児童の前で

着物を来てお点前をするのは緊張しますよね

でもうれしそうです


その内容は またいずれブログに書きます


感想文は私の宝物です




それからさらに数年がすぎ

図工の先生が

授業で抹茶碗を作るカリキュラムを作って下さいました


子どもたちは自分の茶碗を持参してお茶会に来ます


「それならば一服はこちらのお茶碗で点てたお茶を

二服目は自分の茶碗で自分で点てて飲むことにしましょう」

洗面器のような大きな茶碗もあれば

灰皿のようなものもあります

底にひびが入っていて畳に漏れることもあります

浅くて茶筅を振れないものもあります

「口のあたるところが厚くて飲み難い」

「自分で点てたお茶よりさっきのお茶の方がおいしかった」

「自分で点てて満足」

などいろいろな声が聞こえます


二度とお茶は点てられないかもしれないこの茶碗を

指導して下さる図工の先生に感謝です

担任の先生方からの申し出で始まった6年生の「卒業茶会」

今年で何年になるのでしょう・・・

今年6年の担任になるのが3回目という男の先生がいらっしゃいます

とても素敵な立ち居振る舞いだったので

子どもたちに「先生みたいに」というと


「3回目ですから^^;」

と笑う若い男の先生がとても素敵に感じられました


つづく