
- 大塚 嘉一
- 菊地総合法律事務所 代表弁護士
- 弁護士
対象:民事家事・生活トラブル
- 榎本 純子
- (行政書士)
ウィーンで宿泊したのは、小振りだが由緒あるホテル。裏には、女の子とピクニックに行ってお昼寝でもできそうな広大な庭園が広がります。日本の政府関係者の姿も見かけました。
翌日の帰国の便は、朝が早い。そのことを伝えると、ホテルが、車を用意してくれることになりました。その夜は、結局、一睡もできませんでした。
当日、早めに出発したはずなのに、空港までの高速道路はすでに渋滞しています。ジリジリと少しずつ動くのが、却ってもどかしい。確実に動くのは、腕時計の秒針だけ。誰も一言も発しません。焦燥感が車中を支配します。
もう間に合わない。
そのとき、車が、沈黙を破って路側帯に飛び出しました。そして、どうにか私は、予定通り機上の人となることができたのでした。
帰国して弁護士業務に復帰してみると、どうもあのときの悪事を決断したのは、その後チップをはずんでもらうことになるドライバー氏ではなく、その押し出しのいい車そのものだったのではないか、と思えてなりませんでした。
その車の名は、メルセデス。名前だけは可愛らしい。
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