「今日は寒いですよね~中で暖まって行かれませんか?今日のスープはとても暖まりますよ。」
うわ~やられた~と思いました。
そして、私は思わずその店に入ったのです。
ある冬の寒い日。私はランチを食べる店を探しながらビジネス街を歩いていました。
その町の大きな道路沿いには、たくさんのレストランが軒を並べていました。
私は、その中の一店の前にあったランチポスターに目が留まり、しばらくそれを眺めていました。
すると、中から笑顔いっぱいのスタッフが出てきて、冒頭の様に私に声をかけたのです。
私は、そのタイミングと言葉と笑顔にメロメロになり、思わず入店してしまったのです。
まんまとやられましたね。さすがです!
一方で、また別の日。
今度は、先ほどの店とはまた違う店の前で、ランチ告知のポスターを見ていたのですが、私に気がついた様子のスタッフは、入口のドアを開けずに、ずっとドアのガラス越しに私の様子を見ているだけなのです。しかも、笑顔ひとつ無く、ただ様子をうかがいながら見ているだけ。
気のせいなんでしょうけれど、ちょっと睨まれているような気がした私は、なんだか悪いことをして見つかったような気分で、そそくさとその場を立ち去ったのでした。(もちろん、何も悪いことはしていませんよ)
この違い・・・・根底に流れているものが明らかに違います。
以前、後者の店とよく似た状況の店舗のスタッフ達に「なぜ、お店の前に出てお客様を迎えないのか?」と尋ねてみたらこのような答えが返ってきました。
「いや~ポスターを見ているだけで入ってこないかも知れないので・・・」
「ドアを開けて、いらっしゃいませと言ったら、お客様にプレッシャーをかけているような気がして・・・」
「以前ドアを開けた瞬間に、お客様に逃げられて悲しかったから・・・」
「ドアを開けたら、店内が寒くなるから・・・」
いやはや、新しいお客様を心からお迎えしたいと言う気持ちは、どこに消えてしまったのでしょうね。
お店のスタッフの仕事は、入店されたお客様をおもてなしすることだけが仕事ではありません。
この店に入ろうかどうしようかと迷っているお客様の心をガチッとつかんで店の中に気持ちよく引き込むこともとても大きな仕事なのです。
「自分達の店の素晴らしさをひとりでもたくさんの人に知っていただきたい」
そう言う気持ちが「働くスタッフの心の底」にあれば、迷っているお客様に思わず笑顔と言葉をかけたくなるものです。そして、スタッフ達を、いつもいつも四六時中そう言う気持ちにさせるのが、店長や経営者の仕事なのです。
思わず入ってしまう素敵なお声がけが出来るスタッフ
まあ、入らないのならそれでもイイやと思っているスタッフ
どちらも店長や経営者の影響を受けています。
さて、あなたはどっちのタイプですか?
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