ああ～もったいない・・・食後のコーヒーが不味い店

「ぬ、ぬるい・・・なんじゃあこのコーヒー！」

食事を終えた私たちのテーブルに食後のコーヒーが運ばれてきました。
しかし、そのコーヒーに口を付けた瞬間・・・ぬるうううう～
同時にコーヒーが運ばれてきた隣の席のお客様と思わず眼が合って苦笑い。
「こりゃあぬるいね～」
私は、すぐに近くにいたホールスタッフに「このコーヒーぬるすぎます！取り換えて下さい！」と言いました。

この店は、新宿にあるピッツェリア。本場イタリアの薪釜が自慢の新宿では珍しい本格的なピッツアのお店です。
この日のピッツアもなかなか美味しくいただきました。しかも、ピッツアとドリンクのセットだと1000円を切る安さ！新宿でピッツアを食べるならここ！とピッツアマニアの私も推薦したいお店です！

しかし・・・美味しくいただいた後の食後のコーヒーが、ムチャクチャぬるい。
少しぬるいのではありません。ムチャクチャぬるいのです。更にムチャクチャ苦い・・・飲食店で提供されたコーヒーとしては私の経験上最悪の味です。これでは、せっかくのピッツアが台無しです。

いつもは、ちょっとだけぬるいとか、ちょっとだけ苦いくらいならば特に苦情は言わないのですが、「これはいかん、酷すぎる」と思った私は、珍しくスタッフに交換を依頼したのでした。

さて、せっかくイタリアから直輸入された本格的な薪釜を使って、生地も焼き具合も美味しいピッツアを提供しておきながら、なぜ食後のコーヒーでこのような大失態をしてしまうのでしょうか？

それは、コーヒーを担当しているホールスタッフが、このピッツェリアがプライドを賭けて徹底的にこだわっている味の仕上げが、食後のコーヒーにあるという意識が無いからです。

もちろん、飲食店の評価というのは、メイン料理の出来具合が最も大切なのですが、それを引き立てるのも足を引っ張るのも、それ以外の要素が大きいのです。場所、内装、雰囲気、接客、価格などなど、色々と周辺の要素はたくさんあります。その中で、味の仕上げをするのは、食後のデザートやコーヒーなのです。

飲食店の料理の味は、いくらメインディッシュが美味しくても、最終的には全ての料理や飲み物やデザートを総合して評価されるのです。ましてや一番最後に口にする食後のコーヒーは、目立ちはしませんがムチャクチャ大切なのです。このコーヒーのひとくちで、それまでの美味しい印象が穏やかに気持ちよく記憶に刻まれるのです。ところが、このコーヒーが不味いと、一気にピッツアの味を含めて店の評価が最低レベルとして記憶されてしまうのです。

ピッツア職人は、最高のピッツアを作ることで必死です。それこそ命がけで焼いています。
しかし、ホールで作られて提供されるコーヒーの温度と味までは目が届かないのです。
この店は、ワインにもこだわっているので、そこにはワインの専門家が眼と舌を光られているのでしょう。
しかし・・・誰もコーヒーの温度と味には眼と舌を光らせていなかったのです。

新宿では一番美味しいと感じているこの店の評価を、このコーヒーで最低レベルとして評価を上書きしたくなかった私は、珍しく苦情を伝えたのでした。

とは言うものの、ランチセットに付いてくるコーヒーです。
何も本格的なサイフォンやドリップなどで作ってくれなくても構いません。
コーヒーマシンから抽出されたコーヒーでも良いのです。
でも、ぬるすぎて苦すぎるのは絶対ダメです。

ちょっと見ればカップから湯気が立っていないことくらい分かるのです。
スタッフは、開店前に、コーヒーの出来具合も味見して欲しいなあ～
ピッツアはとても美味しいので、あと少しこういうところに気が利く店になって欲しいですね。
顔晴れ～

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