「すみません・・・この近くに新しく出来たクレープ屋さんがあるみたいなんですけれど、どこか知らないですか?」
吉祥寺の駅前を歩いていたときに、若い2人組の女性に、最近オープンしたクレープ屋さんについて聞かれました。
私は、すぐに答えました。
「目の前にあるよ・・・」
そうなんです。彼女たちが私に尋ねたそのクレープ屋さんは、私たちの目の前にあったのです。
しかし、彼女たちは、そこにクレープ屋さんがあることが、全然わからなかったのです。
そのクレープ屋さんは、古くからある駅前のドラックストアを半分削って最近オープンした店です。
吉祥寺駅の北口の目の前ですから、かなりの好立地です。
周辺には、携帯電話店、銀行ATM、マクドナルド、ドラックストア、紳士服店、サーティーワンがあります。
マクドナルドは、日本で5本の指に入る売上を誇る繁盛店です。
サーティーワンも、日本トップクラスの売上のお店です。
そんな好立地にオープンしたクレープ屋さん。
しかし、全然流行っていません。
お客様がまったく入っていないのです。
それはなぜか?
先ほどの女性達がその答えを教えてくれています。
店が目立たないので、そこにクレープ屋さんがあると言うことが分からないのです。
クレープ屋さんですから、若い女性を意識した店構えをしています。
私などは、恥ずかしくて入ることが出来ないとても派手な店構えです。
しかし・・・派手なのに目立たないのです。
周りの風景に溶け込みすぎているのです。
どう言うことかというと、看板やPOPの色合いが隣のドラックストアに近いので、そのドラックストアの一部にしか見えないのです。※写真参照
ここは、原宿ではありません。竹下通りでは無いのです。
ここに、クレープ屋さんがあることなど誰も知らないし、あることなど最初から期待していないのです。
さらに、ここには昔からドラックストアがあります。
吉祥寺を知っている人にとっては、この場所は「ドラックストア」なのです。
そんな場所にオープンしたのならば、はっきりとお店が認識できるようにデザインを考えねばなりません。
真っ赤っかにするとか、光り輝くとか、とにかくコントラストを付けないと、判別できないのです。
他にも「そこに店がある」と言うことを分からせる方法はあります。
音や臭いです。
店頭に出て呼び込みをするのも良いでしょう。
クレープの甘い香りを流すのも良いでしょう。
とにかく、「そこに店がある」ことがわからないと、お客様は通り過ぎてしまうのです。
出店場所は間違っていません。
しかし、今のままでは・・・まあ、たぶん、あと半年以内には閉店するでしょうね。
好立地に甘えてはいけません。
もったいないですね・・・
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