ああ～もったいない・・・険しい表情でチラシを配るスタッフ

「よろしくお願いいたします。本日は、候補の〇〇が自らビラを配っております。是非とも直接、〇〇からビラをお受け取り下さい。選挙まであと2日。どうぞ、〇〇を宜しくお願い致します。」

12月のある日の、通勤時間帯のある駅前の光景です。
衆議院選挙の投票日まで後2日と迫ったこの日の朝、この選挙区から立候補しているある候補者が、駅前で通勤客に選挙のビラを配っていました。

私は、自分の住んでいるところではないため、この候補者には関心は無かったのですが、顔や名前は知っている候補者でしたので、ビラを直接もらって、ちょっとは激励の言葉くらいかけてやろうかな、と思いこの候補者に近づきました。

しかし、私がそのビラを受け取ったとき、私は、思わずのけぞり、ビラを受け取っただけで、激励のひと言を言うことは出来ませんでした。
この候補者の顔は、険しく、暗く、どんよりとした表情だったのです。

選挙戦も終盤。きっと疲れているのでしょう。苦戦しているのかも知れません。
でも、私には、その表情が「良い印象」とは思えなかったのです。

この候補者は、新人ではありません。
なので、もしかしたら、この表情は「作戦」なのかも知れません。
でも、この表情は「感じ悪い」のです。

ゴミになるので受取りはしないのですが、街中で朝から晩まで元気に配っている、コンタクトレンズのチラシ配りのスタッフの方が、まだ「感じ良い」のです。

もしも、この表情が「作戦」なのだとしたら、「目的」は何なんでしょう？
「同情」なのでしょうか？
「一生懸命」なのでしょうか？

議員選挙においての投票基準、決め手って「公約」や「思想」や「人柄」なのです。（私はね）
なので、疲労感いっぱいの暗い、疲れた表情の候補者を見ると、「え？この人大丈夫？」と疑問が浮かぶ気がするのです。少なくとも、私は、疑問が浮かぶのです。
「作戦」ではなく、本当に疲れていて、暗い表情になっているのだとしても、不安は感じることになります。

「作戦」なのか、「実際」なのかはわかりません。
しかし、「ビラやチラシを配る」ましてや、「その責任者が直接配る」と言うことの影響力は、極めて大きいと言うことをもっと感じて、理解して、考えて行動した方が良いと思うのです。

選挙民であろうと、お客様であろうと、「この人に投票したい」「この店に行きたい」という気持ちの動き方は同じです。お客様は、同情で店を選ぶことはありません。「期待」で店を選ぶのです。

そう言う「お客様心理」を選挙候補者の事務所や政党も、もう少しわかって欲しいですね。

※この候補者が、その後どうなったのかは、私は知りません。

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