- 臼井 優樹
- 株式会社ユザック 専務取締役 サポート事業部門長
- パーソナルコーチ
対象:コーチング
先日、吹奏楽の演奏会のお手伝いに行ってきました。
昨年まで楽団員として一緒に演奏させてもらっていたのですが、
今年は練習日と仕事が重なることが多くて断念。
裏方さんとしてお手伝いです。
例年たくさんのお客様の来場があるのですが、今年も例年通り
会場前からたくさんのお客様に来場いただき、熱気にあふれてい
ました。
さぁいよいよ開演です。緊張感のある中、後方で小さなお子さん
が声をあげ、なごやかな滑り出しです。
ピッコロ、フルートの軽やかな演奏に、合いの手を打つようにトラ
ンペットが続きます。
ゆったりとした場面では、低音パートが雄大な風景を思わせる音
色で演奏し、それにホルンが合わせます。
さながら言葉の無い会話です。音の大きさを揃え、スピードを揃え、
ひとつの楽曲を作り上げていきます。
そんな時、それぞれの演奏者は、他の人がどんな演奏をしている
のか、指揮者は何を伝えようとしているのか、意識的に考え、受信す
る必要があります。
人の気持ち、人の考え、人の行動を、言葉以外の表現から、読み
解くことが必要なのです。楽団員のみなさんはそれを日々訓練して
います。
理解し、共感し、寄り添う、といったコミュニケーションスキルその
ものと言っていい訓練をしているのです。こんなスキルを無理なく日
常のコミュニケーションで使えるとしたら、その人はとても魅力的に
うつることでしょう。
一方、人と合わせるだけが合奏ではありません。
それぞれの楽器には、それぞれ期待される役割があります。
必要な場面では、時には主役になることが大切になってきます。
比較的シャイで奥ゆかしいといわれる日本人は、主役になること
が苦手です。
最近では「アサーティブネス」といった、正当な自己主張への注目
も高まり、スキルアップを心がけた学習をする人も増えています。
合奏においては、必要なときに役割に応じて、主役となり主張する
必要があります。
ひとつの楽曲を作り上げるためには不可欠な要素だからです。
会社でも、社会でも、家庭でも、自分が期待される役割があります。
必要なときに、役割を果たすべく主役となり、正当な自己主張をする
ことは、円滑なコミュニケーションのためにも大切な要素です。
「いざというときに頼りになる」
「あの人が居るから安心だ」
「あの人は自分の役割をわかっている」
「あの人は言うときは言ってくれるよね」
どれも魅力的ですね。こうありたいものです。
合わせる能力と主役となる能力。場合に応じて使い分けるスキルが
自然と身につく合奏は、趣味として、スキルアップの場として、とても
価値ある楽しみのひとつと言えるでしょう。
今日のポイント
『時には合わせ、時には主役になる。これができれば魅力は倍増!』
合奏だけに限らず、チームプレーのスポーツなどにも、共通する部
分はとても多いですね。みなさんも趣味や得意な分野を選んで、是非
取り組んでいただきたいと思います。
みなさんは、どんな場面で実践しますか?
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