この時期になると高齢者の部屋の暖房器具は何が適しているかという検索が増えます。
空気を巻き上げるエアコンではなく、輻射熱暖房(オイルヒーターなど)が良いのですが、終の棲家としてお考えなら、部屋の気密性・断熱性を上げるほうが暖房効率が格段に上がります。
逆にいうと、隙間風の入る部屋をいくら暖めても寒さを感じてしまうということになります。
関東地方の断熱性能(木造)は
壁(大壁造) 住宅用グラスウール24k相当の場合
フラット35仕様でいうと 必要な熱抵抗値0.6以上 断熱材の厚さ25mm以上なのですが、
先日竣工した新築住宅も、関東地方(Ⅳ地域)なのに断熱性能は北海道(Ⅰ地域)仕様
必要な抵抗値2.1以上(2.2で施工)断熱材の厚さ85mm以上(100mmで施工)にしてあります。
(天井・床や気密性も含め)
柱・間柱部のヒートブリッジを考えると少し性能が落ちますが・・
リフォームの場合は、工事費用がかかると思われがちですが、終の棲家であれば
耐震リフォーム
バリアフリーリフォーム
に絡めて省エネリフォームを行うことが、冬の暖かい生活に繋がります。
クライアント宅の引越が落ち着いたら、一度 住宅内の温度(壁・天井・床の輻射熱)を非接触温度計で測定してこようと思いますv
お住まいになった後からのお付き合いも大切にしております(^^)
このコラムの執筆専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
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