政治家のプレゼンテーション  福田総理の場合 - 対人力・コミュニケーションスキル - 専門家プロファイル

長田 有喜
有限会社アーサー・リリーコンサルティング プレゼンテーション・マーケティング
研修講師

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閲覧数順 2024年12月13日更新

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政治家のプレゼンテーション  福田総理の場合

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いただけないプレゼン事例
一昨日、突然福田総理が辞任会見をしました。

福田総理の話し方は、何かメッセージが伝わってこない、リーダーシップに欠けるイメージがありませんでしたか?

福田総理のスピーチを観察してみると、このような特徴があります。

・スピーチのキーワードとなる言葉がない
・主語が明確でない
・目線が下がっている
・クロージングが曖昧で余韻が残らない

これらは、強いリーダーシップを表現するのに不適切なことばかりです。特にメディアに露出することが分かっている場合は、記者が採り上げることを想定して、伝えたいメッセージを言い表す最善のキーワードを用意しておくべきです。

そしてスピーチの締めくくりは、その後、どのような印象を残すかを考えてスマートに。逃げるように、または質問を押さえ込むように会見場を後にする政治家の方が多いのですが、それはあまり印象が良いとはいえません。

さて、福田総理の辞任会見では、さらにこんなことが続きました。

ある記者から「他人事のような言い方だ」という指摘を受けて「私は客観視できるんです! あなたとは違うんです!!」と逆切れ。当にその言動自体が客観視できていない表れなのではないかと。一国の総理大臣の会見として、いただけないものでしたね。