「品格経営」商売繁盛ニュース vol.3-1 - 会計・経理全般 - 専門家プロファイル

牛田 雅志
ブレインリンク・コンサルティング株式会社 
税理士
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「品格経営」商売繁盛ニュース vol.3-1

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商売繁盛ニュース

「品格経営」のヒント


  世界中に喜びの種をまくために、「経営者の人格を高め、正しい経営を実践し、その事業を永続的に存続させる」品格経営と黒字経営を推進します。
  品格経営のゴールは果てしなく遠いですが、「継続は力なり」を信じて、
「ワンミリアクション」で歩みます。
    
最初の入金

某月某日
ダンボールに入った過去の申告資料を整理していたら20年も前の通帳が出てきました。よく見ると顧問料の入金用通帳です。大和銀行枚方支店と書いてあります。なつかしさも手伝ってペラペラめくっていたらいろんなことを思い出しました。

「初めてお客様から入金していただいた時は嬉しかったなあ。」

金額は3万円。個人事業の確定申告をさせていただいて得た報酬です。自分の銀行口座に給料以外で初めて他の人から振り込んでもらったお金です。請求書を発行してから、毎日のように銀行のATMに行っては「早く振り込んでくれないかなあ」と祈りながら入金を確認していました。そして1ヶ月後、ついに

ジジジジジジ・・・という音が。

ATMで通帳に入金記帳された音は、至福の旋律です。

やった〜入金された!

もうその場で踊り出したい気分です。その時のニンマリしていた私の姿は、他の人からすれば、「通帳を見て薄ら笑いを浮かべる気持ち悪い奴」と写ったに違いありません。(私ならそんな変な奴には絶対近寄りません・・・。)
家に帰った私はその通帳を親に自慢げに見せ、プロとして一人前であることを証明したような気分でした。

「仕事があるってなんてありがたいことなんだろう。」

お客様がほんの少数だった時、ヒマでヒマでしようがありませんでした。ヒマなので昼からカラオケに行こうとお店に行ったら、「まだ開店してませんよ(その当時は午後2時くらいからしか開店しなかった)」とお店の人に入店を断られてしまい、私は遊ぶこともできないほどヒマなのかとひどく落ち込んだこともありました。
給料をもらっていた時には、残業多いし仕事はなるべくしたくないなあと思っていました。いざ自分で仕事を始めると仕事がしたくてしたくてたまりません。なんでも良いから私に仕事をくれ〜と大声で叫びたくなります。仕事が出来るのなら休みなんて要りません。残業でもなんでも喜んでやります。あんなにヒマな状態を望んでいたのに、仕事がない状態は気を滅入らせました。
全く自分勝手ですね。

でも、その時「仕事がない」というのが当たり前で、「仕事がある」ということがどんなにありがたいことなのか気付かされました。

初心に帰る

仕事があることは当たり前。
お客様から選ばれていることは当たり前。
スタッフが働いてくれていることは当たり前。
取引先が仕事を引き受けてくれていることは当たり前。
株主が株式を出資してくれていることは当たり前。
今ある状態はなんでも当たり前・・・。

それが当然と思っている自分がいます。
慢心とは恐ろしいもので、すべての他者に対して傲慢な態度になります。
「初心忘るべからず」とはありがたい教えです。
昔の通帳を見るまで、自分が商売を始めた当初どんな気持ちだったか忘れていました。お客様が私を選んでくださっていること、私に仕事をさせていただいていることのありがたさを痛感します。
初心をしばしば忘れてしまう自分が情けないですが、時々この通帳を見て「今の状態はありがたい、本当にありがたいことや!」と念仏のように唱えることにします。

品格経営は簡単です。
初心を忘れず経営すれば必然的に達成されます。