
- 川尻 秀道
- ラウンジグループ株式会社 代表取締役兼CEO
- 東京都
- MBA留学と起業のプロ
MBA受験を控えている受験生にとっては、GMATやTOEFL/IELTSなどの準備などで毎日忙しい日々を過ごしているかと思います。そんなMBA受験生の皆さんに、今のうちに知っておいてもらいたい情報があります。
それは、MBA受験対策はソーシャルメディアの発展とともに変わりつつあるということ。
MBA受験対策とソーシャルメディア。一見なんの関わり合いがないように思えるかもしれませんが、これからMBAを受験したいと考えている受験生の皆さんは、ソーシャルメディアでもMBA受験対策をすることが大切になってきていることを知っておくとよいでしょう。
MBA受験対策について、そのソーシャルメディアの使い方には主に2つの方法があります。
ソーシャルメディアでMBA受験に関する情報収集をする。
ソーシャルメディアでビジネススクールに自己アピールをする。
◆ソーシャルメディアでMBA受験に関する情報収集をする。
ご存知の方も多いとは思いますが、FacebookやLinkedInの中には、様々なコミュニティーがあります。そのコミュニティーに入ることで非常に多くの情報を収集することができます。
例えば、FacebookでGMATに関するコミュニティーに入って、GMAT受験生同士で受験情報を交換などをすることも非常に有効な手段と言えるでしょう。GMATに関するイベント情報を入手したり、他の人はどのようにGMAT受験勉強をしているのか、GMAT対策用テキストはどのようなモノが人気があるのか、などGMATに関して研究することができます。
また、志望するビジネススクールのグループに入ってみるのもお薦めです。Facebook上で、ビジネススクールの学生や卒業生のやり取りを垣間見ることができれば、受験生にとって非常に大きなモチベーションになるはずです。また、ビジネススクールによっては、卒業のシーズンになると、卒業式の様子を画像付きで載せたり、卒業証書を持っている卒業生の画像を載せたりしています。MBA受験生にとっては「いつかは自分もこの舞台に立つんだ。」と言う気持ちが非常に強くなり、MBA受験に対するモチベーションが上がる事は間違いないでしょう。
◆ソーシャルメディアでビジネススクールに自己アピールをする。
アメリカの大手教育会社カプラン社の調査によると、なんと大学入試審査官の4分の1以上の大学で、事前にFacebook、Twitterなどのソーシャルメディアで受験生のプロフィールをチェックしたり、受験生の名前をインターネットで検索しているというのです。
カプラン社によれば、おおよそ30%の大学入試審査官は、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアやGoogle等の検索エンジンを使って受験生の情報収集をしているとの回答があったそうです。また約35%の大学入試審査官が受験生の悪い面を知ってしまったとも答えています。これからMBAを受験しようとしている受験生の皆さんは、このようにビジネススクールの審査官が事前にあなたのFacebook、Twitter、Linkedinなどのソーシャルメディアを使って事前リサーチをしているかもしれない、と考えておくのがよいでしょう。
逆に、それを上手く利用して、自己アピールをしたいですね。
では、ソーシャルメディアを使って、どのように自己アピールができるのでしょうか。
その前に、受験対策の原点に戻ってご説明します。MBA受験には以下のものが必要になりますよね。
TOEFL/IELTSのスコア
GMATのスコア (特にアメリカの場合)
GPA(大学の成績表)
エッセイ
推薦状 2通
インタビュー
実務経験(2年~ スクールによる)
CV(英文履歴書)
この中で、GMATのスコア, GPA(大学の成績表)、TOEFL/IELTSのスコアは数字で示されるものです。ここで点数が悪かったら、GMATやTOEFL/IELTSは、再受講して目標点数に達するまで努力し続けるしかありません。GPA(大学時代の成績)については、もう過去のことなのでどうあがいても変えることができません。
自分の想いや情熱、やる気などを伝えるのは、エッセー、インタビュー、推薦状の役目です。その中で、ソーシャルメディアは、これに付随する道具として使用するすることができます。要するに、ソーシャルメディアを通して、自分の人間性、 MBAに対する情熱ややる気を、書き綴ってこおくことで、MBA審査官がそれを見る可能性があるということです。
ソーシャルメディアには、Facebook、Twitterなど色々ありますが、私がここでお勧めしたいのはLinkedinです。Linkedinは、ビジネスに特化したソーシャルメディアで、特に欧米では非常によく使われています。顔写真、実名出しが基本で、出身大学や勤務先、役職、業務内容、能力やスキル等を全ての情報を公開するのが普通です。それらの情報を通して、世界のビジネスマンはヘッドハンティングをしたり、専門家へ仕事を依頼したりしているのです。MBA受験生にとって、これはスクールに自分をアピールする絶好の場と言えるでしょう。
LinkedInへは、基本的にビジネスに関する事のみを書き込むことが基本です。自分のプロフィール欄に自分をアピールする内容をことになります。そこでビジネススクールに提出済のエッセーや英文履歴書の内容と相違がないようにするのはもちろん、エッセイでは書ききれなかった内容、その他自分をアピールすべき内容を盛り込んでおくと良いでしょう。もちろん、MBA留学で海外のビジネススクールを受験するのであれば英語で書いておく必要があります。
自己アピールについてはLinkedinだけをに説明させていただきましたが、FacebookやTwitterでも同じような要領で行うことができるはずです。もちろん、志望するビジネススクールの審査官があなたのソーシャルメディアを見ているとは限りません。それでも、そのような情報を発信し続けることで、頭の中が整理され受験用エッセイ、インタビュー、推薦状などの作成に役立つ事は言うまでもありません。
◆まとめ
ソーシャルメディアを使ったMBA受験対策には主に2つの方法がある。ソーシャルメディアを使って情報収集をする。
ソーシャルメディアを使ってビジネススクールに自己アピールをする。
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