「政治、社会、経済、企業のいずれにせよ、
およそ人間に関わることについては、
未来を予想してもあまり意味がない。
だが、すでに起こり、後戻りのないことであって、
10年後、20年後に影響をもたらすことについて知ることは
重大な意味がある。
しかもそのような
すでに起こった未来を明らかにし
備えることは可能である。」(ドラッカー)
ドラッカーは、
「人口構造の変化」こそ
唯一未来を予測することができる要因としました。
今週の『週刊 東洋経済』(2008年 6/9号)の特集は
「ひとりで生きる」。
記事では、単身世帯の増加、
とくに高齢者の一人暮らしが増えることの社会的影響のほうが、
よく言われる「少子高齢化」のそれより大きいと
予測しています。
不動産投資にはもちろんですが、
今後の企業経営や社会生活全体を考える上でも
非常に興味深い記事です。
弊社の事務所(市ヶ谷)近くにある
スーパーの食品売り場の商品は
一パックに入っているお惣菜の量が少ない。
番町や麹町など高級住宅街が控えているとはいえ、
深夜11時まで営業している
オフィス街の真ん中のスーパーですから、
明らかに近くに住む単身者狙いの商品構成です。
また、世間では
大型液晶TVが売れていると言われていますが、
実は小型の液晶TVの方が売れているそうです。
これも、
単身者が増えていることによる現象のようです。
これまで、「ワンルーム」といえば
「若年層向け住居」というイメージでしたが、
これから10年で
入居者層が様変わりすることが予想されます。
40歳代以上の独身者が増えることにより、
ワンルームの入居者はその層が中心になります。
特に都心のワンルームは
女性入居者が中心になるでしょう。
都心という立地は、
女性にとって「安全性」「利便性」が高いのが
その理由です。
通勤時間だけでなく、
通勤時のリスク(チカンや満員電車のストレスなど)がないのも
女性にとっては魅力です。
そして、
年齢層の高い女性の単身者が多くなると、
(所得もそれなりに高いため)
おのずと築年数の浅いセキュリティーのしっかりした、
グレード感のある物件に人気が集中することになります。
>>>明日につづく・・・
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