葬儀料金と終活セミナー

葬儀料金と終活セミナー

不透明な葬儀料金も…

人は残念ながら、いつかは亡くなってしまうもの…お亡くなりになった方を見送る「葬儀」は、お別れの場面として欠かせません。悲しみに暮れる中、家族は「葬儀」を短期間で準備・取り仕切らなければならず、予め準備するなんて不謹慎な、という風潮の中、業者にお任せになってしまうご年配の方も多いことでしょう。実は、執り行った葬儀をめぐって、釈然としない思い、を抱えた方が多いのも事実です。私が聞いたのは、要約すると以下のような感じです。

「葬儀準備の時は不安で頭が回らなくて…、近くで長年営業している葬儀社に頼んだの。入院期間が長くて、費用もあまりかけられなかったから、祭壇も小さくしたかったんだけど、100万円もするものを準備されて、ご近所付き合いもあるし、断れなかったのよ」

「本人の希望で、家族でひっそりと見送りたかったから、葬儀一式というパック料金のものを申し込んだの。葬儀が終わってほっとしていたら、パック料金にサービス料金がたくさんついて、すごい料金を請求されてしまって。もめると故人に悪い気がして…」

希望と内容・価格に大きな不一致があるようですね。交渉しづらい雰囲気の中、多額の料金を支払うケースが多いようです。

分かりやすい葬儀価格

最近は、「終活セミナー」が町のあちこちで開かれているのをご存じでしょうか？自分らしいエンディングを準備したい、というシニアの方々が増えてきています。自分が亡くなった後、財産の処分はもちろん、葬儀を含め、予め、希望を伝えておきたい。そして、その希望が実行されるよう、準備しておきたい。人生のエンディングを自分で選択したいというニーズに応えるべく、分かりやすく明瞭な葬儀料金を打ち出す企業が出てきています。

例えば、流通大手「イオン」の「イオンのお葬式」。140項目にわたる品質基準を設け、分かりやすい葬儀パックを打ち出しています。その他、家族葬や参列いただく方の人数、祭壇や遺影について、料金をはっきり明示する業者が増えてきています。パンフレットやインターネット上でも、料金だけでなく、サービス内容についての説明も充実しており、比較・検討しやすくなっています。

「エンディングをどうしようかな」とぼんやりながらも考え始めた方は、ぜひ、ご夫婦やご家族で希望を話し合ってみては？元気なうちに始めるのがベターです。家族の気持ちを聞きつつ、自分の希望を伝える…。そんなやりとりの中で、きっと自分らしいエンディングがはっきりしていくはずです。年末年始やお盆など、ご家族集まった時に話してみるのもいいですね。

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