IT業界にメンタルヘルス不全の方が多い - 人材育成全般 - 専門家プロファイル

再木 奈生
ヒューマンリクリエイト 代表
研修講師

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対象:人材育成

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IT業界にメンタルヘルス不全の方が多い

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解決志向 人と機械・システムの違い
このこと、とってもよく言われることです。

実際に、私のところに訪れてくださる相談者の方も

そう認識されている方も多くて

「IT業界って、そういうものだと思っていたけど

 まさか自分のこれが、っていう気持ちもあって

 それで、自分もこんなに弱かったのか、と

 尚更落ち込んでいます・・」と

切ない言葉をおっしゃる方もいらっしゃいます。



この世の中でのITの急激な進歩で

その急激さに追いついていかない、という事もあるかもしれません。



また、ITに関わる方の人口が増え続けていますから

全体の「割合」ということももちろんあるかもしれませんね。



さて、私はいろいろな研修の中でもカウンセリングの中でも

もちろん、自分自身が生きていく上での考え方の基本となるところでも

「解決志向」という考え方・手法を核に取り入れています。



それは簡単にいうと

「問題を分析することなく、解決に向かって進んでいく」

と、いうやり方考え方です。



また、別の機会にもいろいろを詳しく書かせていただきたい

と思っているのですが

この「解決志向」という考え方で

「IT業界の方々にメンタルヘルス不全の方が多い」

いうことにちょっとふれてみると、意外と見えてくることがあり

参考にしていただけることがあるかなぁ、と思っています。



IT業界と括らずに「機械(パソコンなども入ります)やシステム」と

いった「人以外のもの」と考えていいかもしれませんが

そこに「不具合」が生じた時って、まっさきに「原因・問題を分析」します。



あそこの接続が悪い、この命令言語をうまく認識していない。

まだまだあるでしょう。「あれが」「これが」が。



同じような不具合を起こさないために

「原因・問題を追及し分析」は不可欠ですね。



ところが、この「原因・問題の追及・分析」が機械やシステムではなく

「人の失敗や不具合」に直接向けられたら?



あなたのここが悪い」

「成果があがらないのは、あなたのここに問題があるからだ」

「問題となる、あなたのその性格をこの考え方ややり方で直さなければならない」

と、ズンズンと踏み込まれたら・・。



自分の存在を否定されているようにも取れますから

ほとんどの方は怒り出すか、落ち込むか・・どちらにしても自分を見失います

そして、メンタルヘルス不全になっていくこともあるでしょう。





IT業界の方は

「問題はこれ」という「問題志向」で考えていくことで業務が成り立っていきます。

でも、その「思考の習慣」を人や自分に対してそのまま当てはめない

見ていくところを変えてみる、といったことを

考えていっていただければいいなぁ、と思っています。


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ヒューマンリクリエイト  再木 奈生