『間取り』は実際の生活を重ねて確認 - リフォーム・増改築全般 - 専門家プロファイル

横山 彰人
株式会社横山彰人建築設計事務所 
建築家

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対象:リフォーム・増改築

森 幸夫
森 幸夫
(代表)
木下 泰徳
(アップライフデザイナー)

閲覧数順 2025年05月22日更新

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『間取り』は実際の生活を重ねて確認

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『建築家となら望みどおりの家が建つ』 建築家が明かす家づくりの極意 8-2
8-1つづき

平面図は、これから実際に家を形にするための元になるものですから、この段階でのチェックはたいへん重要なものになります。

上の画像は、平面図と実際の生活空間を施主に見てもらう為のエスキース(スケッチ)を作成したものです。

平面図のラフ設計案が固まるということは、間取りやレイアウトがほぼ固定されるということですから、ここで、施主はいくつかの確認をしておかなくてはなりません。まず、無理のない生活動線が得られているかどうかを確認します。

生活動線とは、たとえば、洗濯物を洗濯機で洗ったあと、それを干し、取り込み、たたんでアイロンがけをする。さらにタンスやクロゼットにしまうという作業の流れがスムーズに行えるかどうか、ということです。

人間は、新しい家に対して、それほど順応性が高いわけではありません。これまでに幾度も繰り返された生活動線は、そう簡単には変更できるものではなく、これは年齢を重ねればなおのことです。

これまで繰り返された生活動線で、不自由のない部分についてはそれを新しい家にも当てはめ、不自由を感じていた部分についてのみ変更するという考え方なら、違和感のないスムーズな生活動線を得られると思います。

もちろん、この動線を考えながらラフ設計案はつくられているはずですが、洗濯機を置いてある場所が洗面室の場合、洗濯された物をカゴに入れて外に出るまでどこを通るのか、たたんでアイロンをかける場所はどこなのかなどについて、ここでもう一度、イメージしながら確認しましょう。



つづく・・・



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