- 横山 彰人
- 株式会社横山彰人建築設計事務所
- 建築家
対象:リフォーム・増改築
- 木下 泰徳
- (アップライフデザイナー)
- 溝部 公寛
- (建築家)
『間取り』は実際の生活を重ねて確認
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『建築家となら望みどおりの家が建つ』
建築家が明かす家づくりの極意 8-2
2008-08-28 21:48
平面図は、これから実際に家を形にするための元になるものですから、この段階でのチェックはたいへん重要なものになります。
上の画像は、平面図と実際の生活空間を施主に見てもらう為のエスキース(スケッチ)を作成したものです。
平面図のラフ設計案が固まるということは、間取りやレイアウトがほぼ固定されるということですから、ここで、施主はいくつかの確認をしておかなくてはなりません。まず、無理のない生活動線が得られているかどうかを確認します。
生活動線とは、たとえば、洗濯物を洗濯機で洗ったあと、それを干し、取り込み、たたんでアイロンがけをする。さらにタンスやクロゼットにしまうという作業の流れがスムーズに行えるかどうか、ということです。
人間は、新しい家に対して、それほど順応性が高いわけではありません。これまでに幾度も繰り返された生活動線は、そう簡単には変更できるものではなく、これは年齢を重ねればなおのことです。
これまで繰り返された生活動線で、不自由のない部分についてはそれを新しい家にも当てはめ、不自由を感じていた部分についてのみ変更するという考え方なら、違和感のないスムーズな生活動線を得られると思います。
もちろん、この動線を考えながらラフ設計案はつくられているはずですが、洗濯機を置いてある場所が洗面室の場合、洗濯された物をカゴに入れて外に出るまでどこを通るのか、たたんでアイロンをかける場所はどこなのかなどについて、ここでもう一度、イメージしながら確認しましょう。
つづく・・・
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