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今日から私の家具創りに関するお話を致します。　第１回目

2014-11-03 06:00

あえて、作るを「創る」と言う表現をしている訳は、
「無」から「有」を作り出す行為を「創造」する意味からです。

そのポイントは簡単明瞭ですが、
その後の作業が試行錯誤の連続で悩みに悩む作業が待ち受けています

１　自分が欲しい家具　（シンプルな事が基本前提です）
２　基本スケッチ　　　（フリーハンド）
３　基本ディテール　　（フリーハンド）
４　概算コストの提案　（希望価格の擦り合せ）
５　CADによる基本設計（全体像と詳細像の各部分の検討）
６　CADによる基本設計（ディテール部分の基本図）
７　CADによるカラーリング計画

以上の作業を最低でも３～４回繰り返しながら、
家具の最終イメージを捉えていきます。
その後、ある程度考えが煮詰まった段階で初めて次の段階に～

８　CADによる基本実施設計（全体像を把握）
９　DADによる基本詳細設計（詳細ディテールを把握）
10　最終マテリアルの決定　（素材・色などの決定）
11　モックアップ試作　　　（サンプリング提案）
12　試作品の各部チェックと変更や訂正のリストアップ
13　再度、変更リストによるモックアップ試作
14　最終本体のコスト管理（価格の最終調整）
15　最終決定・承認図面の作成
16　最終決定・家具の正式発注。（完了・出荷・納品）

概ねこんな所で１台の家具を創造して世に出す事が出来ます。
この期間は、モノにも選りますが最低でも３～４ヶ月間。
長いものになりますと有に１年を費やする事もあります。

モノの価格高騰は大きく分けて２通りあると思います。

１　ハイテクによる価格の高騰
＊但し工場ラインで大量に生産する事が出来れば価格を安く
する事が可能な場合が多いです。

２　ローテクによる価格の高騰
＊一部の熟練職人による高度な手仕事で、大量には生産する事は
不可能であり１台を作る時間の短縮には限度がある。
ある意味、時間の拘束が価格の高騰に正比例する事が多い。

注）写真はテーブル脚部３本脚の基本設計です。