- 臼井 優樹
- 株式会社ユザック 専務取締役 サポート事業部門長
- パーソナルコーチ
対象:コーチング
今日は、弱みを伝えることがもたらす魅力のお話です。
以前、プロコーチ達の勉強会で、自分の体験を話すという課
題に取り組んだ時のエピソードをご紹介します。
お題は「コーチングを学んで得たこと」です。
3分の持ち時間を使って、参加者の皆さんの前で発表します。
原稿を読むのは禁止。しかも相手は全員プロコーチ。
研修講師の仕事をいただくことの多い私も、しばらくぶりに緊
張しました。
そんな中、選んだ題材は、家族との関係の改善です。少しだ
け概要をご紹介します。
以前の私は、お恥ずかしいことなのですが、家族の欠点が
目に付けば痛烈に批判し、文句ばかり。
もちろん、家族との会話も減っていき、あまり居心地の良いも
のではありません。
会社でも正しいと思うことを正しいと言い切ることが多く、うとま
しく思われていた時期がありました。
そんな私が、コーチングを学ぶことで、きちんと話を最後まで
聞く、先入観無く聞く、指示命令ではなく、気づきをうながすな
ど、対話の仕方に変化が生まれました。
すると、家族との対話も飛躍的に増え、居心地のいい家庭を
取り戻すことができました。
といった内容です。
今でも恥ずかしい内容ですが、事実ですし本当の姿です。
この発表のあとの昼食の時間、うれしい言葉をいただきました。
「欠点というか過去に課題があったことを聞くことができて、よ
り一層親近感が沸きました。」
「プライベートなことなので話すのに勇気が必要だったのでは
ないですか?でも、あのお話から弱い部分も垣間見えて、人
間的な魅力を感じましたよ。」
とのこと。
後日メールでも同様の言葉をいただいき、本当にありがたいと
感じています。
こちらから弱い部分を見せたことで、聞き手のみなさんは、
「弱い部分を見せてくれた」
「信頼して話してくれた」
と感じ、距離感が一気に縮まったようです。
この自己開示性は、やはり魅力の一つと捉えていいようです。
勇気を持って自分の弱みもさらけ出すことができた結果、一歩
進んだ人間関係が生まれたのではないかと実感したとてもい
い経験です。
今日のポイント
弱い部分も魅力の一部、さらけ出せば親近感を持ってもらえる!
心を許せる相手には、たまには、弱い部分を見せてもいいかも
しれません。
みなさんは、どう実践しますか?
※こちらも是非ご覧ください 臼井優樹ホームページ