50歳からは人生を楽しむ家づくり  22 - 住宅イメージ - 専門家プロファイル

小林 裕美子
ストゥーディオ ステラ 一級建築士事務所 
東京都
建築家

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対象:住宅設計・構造

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50歳からは人生を楽しむ家づくり  22

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■ 犬と共に暮らす方の為に設計したわんこハウス

 

あるディベロッパーさんの依頼で、犬好きの人のためのリーズナブルで、

とても小さい家の設計を何案か作りました。

そこで、新築の家に犬を飼うのではなくて、犬と共に生活する為の家を

計画してみました。限られた建設費なので、犬の為の設備はすごく特別な

ものではありません。でも、犬好きの私がこんなものが欲しいと思うことを

取り入れました。その設備は以下の様なものです。


■犬専用シャワールーム

玄関から入ると直ぐに犬専用のシャワールームが設置されています。

ここで散歩から戻った時に犬の足を洗い、入浴など犬に関するあらゆる

洗浄が一箇所で済みます。


■犬用LIFT

足を洗った後、犬をLIFTに乗せて2階及び屋上に上げる事が出来ます。

陽当たりの良い屋上は、犬の日光浴や軽い散歩の為に作った特別の

場所です。

まだ若い内はともかく、階段は犬の足の為には余り良くありません。

歳と共に難しくなる上り下りの為に特別に設置されたLIFTですが、

犬だけでなく洗濯物を屋上に上げたり、屋上屋根裏の物置に重い荷物を

上げるのに便利に使える手動LIFTです。


■わんこベッド

犬を普段何処で生活させるかは飼い主さんの選択で、犬と同じ部屋で

眠りたい方、犬と別の部屋で眠りたい方さまざまです。

其々の要望に答えられる様に、リビングにも寝室にもわんこベッドを

設置しています。わんこベッド脇には外部に向けた窓を設置して、

暑い夏でも犬が安眠できる様、風通しにも配慮しています。

犬と別の部屋で眠りたい方でも、犬が病気になった時、歳を取って

自身で排泄や水飲みを出来なくなった時、寝室にわんこベッドスペース

があれば、その時に応じて犬を動かす事が可能です。


■手摺

2階のバルコニーも屋上もしっかりとした抜け出せない手摺を

設置して、犬が外に飛び出す心配はありません。


■階段ガード

仔犬は恐いもの知らずで駆け回りますので、階段から落ちる

危険性があります。この家には2階の階段降り口に引き戸を

設置して、犬の転落をガードしています。


■滑らず、掃除し易い床素材

床は、犬が足を取られて関節を痛めない様にグリップの効いた

素材を使用します。また床素材は水濡れにも強く、犬が粗相をした

場合にも水拭きで問題無く清掃出来るものを使用します。

床は落ちた犬の毛も絡まない、掃除機で簡単にお掃除

出来る配慮が必要です。


■わんこフック

外壁には一時的にリードを止めておけるフックが数箇所設置

しています。犬をちょっと待たせて家に入る時、犬のお友達を

待たせる時に便利なフックです。


■臭い対策

主要な部屋には全て換気扇を設置して、部屋に動物臭が

こもらない様配慮しています。


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