- 深澤 熙之
- 昭和アルミ株式会社
- 埼玉県
- 建築プロデューサー
対象:リフォーム・増改築
- 木下 泰徳
- (アップライフデザイナー)
- 溝部 公寛
- (建築家)
日々、住宅の悩みである、結露やカビ・雨漏りなどの苦情相談のお問合せ内容を見ていますと、
飛び込みで訪問してきて、良い話だと思ってアルミサイディングやガルバリウム鋼板金属サイディングの工事終了後から不具合が出て、営業と実際は全くちがって、逆に住宅の腐食を早めるような工事をされてしまったという・・・苦情相談は相変わらず多いのですが、
最近になって悪質高額販売が外壁リフォーム業者と違って、ご近所で有名な地元のリフォーム業者、テレビにも放映されて、有名な建築家の方やその建築家が代表になっている工務店に外壁リフォーム工事を依頼し、結露がひどくなり、クレームをいったらまた、とんでもない方法で補修工事をするというお話も聞き、
そのどれもがこれと似たような苦情内容でございます。
今の住宅業界、リフォーム業界は外壁の部分においては、過去より住宅コスト削減で住宅にとって外壁は一番重要な箇所であるところなのに、一番、コストがかからないように外壁及び工事施工費を安価におさまるような工事内容になってきた結果。
住宅の湿気、カビ、結露、雨漏りの問題はいまだに解決できず、以前より住宅の耐久性がなくなってきています。
(あの有名な100年後を考えて、外壁材や住宅部材を実験して研究開発をしているとテレビや雑誌に宣伝して住宅でも、結露やカビの問題で弊社に苦情相談に寄せられる方もいらっしゃり、何が100年持つ住宅だと怒っておられるの実際にお聞きしまして、
外壁材がいかに100年耐久性があるような優秀な外壁材を使用して、住宅に使用したとしても、外壁工事をする工事内容(工法)が今までと同じように間違った外壁工事をしていては住宅の耐久性は良くなるどころか・・・・
逆に良い外壁材であればあるほど、工事方法を変えなければ(今までの工事方法を改善しなければ)、家(住宅)を逆に駄目にする事になり、住宅の寿命を短くしている事が全くわかっていない、今、現実に現場で問題が起きているのです。
その問題が起きている外壁工事の内容(工法)=防水シートと外壁に木の胴縁をして、隙間を空ければ、通気層になって湿気の流れができると思い込んでいる、工事の方法。
その新築時の外壁工事の方法の工事内容と全く同じ内容の工事内容で、住宅の外壁リフォームをしているのが今の住宅の外壁リフォーム業界です。
この工事内容は業界では正しい工事内容であるとされていて、それが問題であると疑問に感じている建築従事者は誰もいないのです。
専門的な知識のない、一般消費者の皆様方は業界の外壁リフォームの工事には疑問を一切感じる事なく、信じきっている為(コーキングや塗装で綺麗に施工仕上げをしてある部分等)、
外壁リフォーム工事後、いろんなトラブルがリフォーム業者との間で起きています。
●苦情相談者様からの質問・相談内容を一例として、説明しますと
某リフォーム業者に依頼して、外壁リフォーム工事を終了後、コーキングの仕方があちらこちら不備が出ているように見える為、これからその工事をした業者にクレーム苦情を申し立てようと思うのですが、専門家である深澤さんはどのように思いますか、知恵を授けて下さいと・・・いった内容のような質問及び相談をよくお受けするのですが、
外壁材の開口部、端部などの隙間を仮にきっちりコーキングをしたとしたら、外壁面の気密性が高まり、湿気が中に籠もってしまうという問題も出てきますよ・・・と回答させて頂いています。
●また、外壁面をきっちりコーキング等で隙間を埋めるようにすると湿気が籠もる問題だけでなく、雨漏りの原因を増やしてしまう事になります。
★外壁の内側(裏面及び防水シートとの間)はどこかともなく雨水が上のほうから浸入して、その水分が(外壁面の内側と防水シートの紙面)を伝わって流れるように水の通り道になっておりますので、外壁のつなぎ目や開口部の隙間が全くないようにコーキングされていたら、外へ排出して逃げられなくなってしまいます。そうすると、外壁裏面より家の内側方向の壁の中に水の通り道を自然の法則で探そうとしますので、家の中側への水の通り道が出来てしまい(防水シートは釘やタッカーなどの止め金具で穴だらけになっています)ので家の中に水の通り道になり浸入してきて、雨漏りがしてしまうのです。
●外壁面をコーキングできっちりすると湿気が中にこもってしまう訳なのですが、その湿気が結露となり、その発生した水分が水の通り道として壁の中に入っているという事も実際に現場に起きています。
(それが、外から入った雨水が浸入したと思い込んで、雨漏りしていると勘違いまたは錯覚している事もあります。
それ故、雨漏りがしてしまった住宅をコーキングのやり直しや外壁の再塗装してもまた雨漏りしてしまって、雨漏りがいくら修理しても直らない、また、原因がわからないといった住宅が数多く増えているのです。
その中、外壁塗装を繰り返していけば、余計、住宅の中の湿気がこもってしまうは、雨漏りは直らないは・・で住宅をますます腐食を早めていく結果になります。
その時になって、やはり外壁塗装で雨漏りを改善するのは不可能であると消費者の方は身をもって体験して、やっと、気づくのです。(高い授業料を払ってしまった・・・と)
外壁塗装でこの問題を解決しようとをする場合は
今ある、外壁材を全て、いったん外して、外壁材に塗装をして、改めて正しい外壁工事(水の通り道を外に逃がす外壁構造になる工事方法)をすれば、雨漏りの原因を取り除く事はできるのですが、そこまで、手間をかけるのであれば、外壁塗装の選択肢は外して、新しい外壁材で外壁リフォームをしたほうが良いのでは・・・というような話になってしまいますが・・・。
●簡単に言えば、新築工事で良いとされている外壁通気工法は隙間を空けているだけで、湿気の流れる通気層になっていないのに、その新築の外壁工事の方法と全く同じ内容の方法で外壁リフォーム工事をして良い訳がありません。
逆に更に住宅の腐食を早め、駄目していく内容です。住宅を危険な状態にする早道になっています。
今、日本では先に申し上げた内容の外壁リフォームの工事内容で、殆どの業者(地元の工務店・リフォーム業者また毎日のように飛び込みで訪問してくる、外壁塗装やアルミサイディングを使用した外壁リフォーム・ガルバリウム鋼板製の金属サイディングを使用した悪質訪問販売外壁リフォーム業者等が行う外壁リフォーム工事をしていますので、結露が出やすい、住宅が日々増加しているのが現状です。
このような実態ですので、外壁リフォーム工事後、カビ、結露、白蟻等の苦情相談が寄せられるの当たり前です。
下手な外壁リフォーム工事をすると住宅の湿気が塞ぐ事になり危険です・・・と
10年前より訴えてきましたが、いまだに、外壁リフォームの苦情相談がありますと言いますか、更に増加してきている感があります。
最後に一言、外壁材をいくら良い製品を使用しても工事内容が今までと同じであれば、住宅は危険な状態になってしまいますので充分にお気をつけて下さい。
ひとりごと。。。
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