- 石橋 大右
- 株式会社和上ホールディングス 代表取締役
- 大阪府
- 住宅設備コーディネーター
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
太陽光発電というと屋根の上に太陽光発電パネルを設置し、パワーコンディショナーと蓄電池を設置してといった太陽光発電システムを思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、太陽光発電システムの導入費用が安くなってきているとはいえ、導入には100万円以上の費用はかかるわけですから、依然として大きな買い物です。
またマンションなど、太陽光発電をしたくても導入ができないという人もいます。
マンションなどの集合住宅に住んでいる人がこれだけたくさんいる中で、一戸建ての住宅にしか取り付けられないということで、半ば白けた目で見ていた人もいるはずです。
そこで、もっと手軽に太陽光発電を利用する方法を考えてみましょう。
それはベランダや庭で簡単に太陽光発電を行う方法です。
太陽光発電では、電力会社の送電網への接続が必要になります。それは売電を行ったり、天候により十分な電力を創出できないときに、電力会社から電気の供給をうけるためです。
しかし、ベランダや庭で簡単に太陽光発電を行う独立型システムの太陽光発電システムというものがあります。
太陽光発電の独立型システムは、太陽光発電パネルとバッテリーを管理するチャージコントローラー、家庭用の電源に変換するためのインバーター、そしてバッテリーという構成になります。機器をひとつひとつ購入するのは面倒なため、機器が一式のキットを購入するとよいでしょう。
太陽光発電パネルの種類やサイズは様々なため、それによって発電量が異なりますが、例えば300Wの太陽光発電パネルを利用した場合、1日の発電量は900W~1200Wとなります。これは消費電力50Wの液晶テレビを18時間~24時間見ることができる電力量ですし、消費電力500Wのエアコンなら2時間利用することができ、消費電力60Wの冷蔵庫の場合約15時間利用できる電力量です。
そして300Wの太陽光発電キットの値段ですが、10万円程度になります。もっとコンパクトな100Wタイプのものならば5万円以下で入手することができます。
独立型太陽光発電キットは自分で組み立てなければならないといった面倒はありますが、スペースを取りませんからベランダなど小さなスペースに設置できますし、安価です。そして災害時の非常用電源としても考えられます。
自宅で太陽光発電は無理とあきらめている人は、独立型太陽光発電キットの利用を検討してみてはいかがでしょう。
マンションだから太陽光発電は関係ない、という時代はもう終わったのです。
このコラムの執筆専門家
- 石橋 大右
- (大阪府 / 住宅設備コーディネーター)
- 株式会社和上ホールディングス 代表取締役
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