体の姿勢と心への影響 ② - 心・メンタルとダイエット - 専門家プロファイル

舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
東京都
クラシックバレエ教師・振付家

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:ダイエット

佐久間 健一
佐久間 健一
(ボディメイクトレーナー)

閲覧数順 2024年04月22日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

体の姿勢と心への影響 ②

- good

  1. 美容・ファッション
  2. ダイエット
  3. 心・メンタルとダイエット

前回では、体の姿勢は性格と深く関わって来るというお話しと、体は全体が繋がり連携している為、良い姿勢の元になる「足元の意識」も、とても大事だというお話しを致しました。_(_^_)_

 

最近は足元がフワフワとして、地に足が着かない様な感覚の人が増えているのを、私は生徒を通して今の時代を感じさせて頂くのですが、やはりそこにも「性格の共通点」というものを視させてもらうのです。

 

 

地に足の着かない人というのは、心に「妄想癖」を持つ方に多く見受けられます。

又、その思考癖は「目の使い方の癖」としても顕著に現れます。(「目は心の窓」と申しますが、正にその通りです)

 

 

只、この目の癖というのは曲者で、一見しただけでは分からない事も多いのです。

私はどういう時にそれを感じるかというと、バレエのテクニックの中の「回転技」に必要な目の使い方を教えると、そこに目の癖というものが顕著に現れて来るので分かります。

ですのでそれは、普通の方の日常生活の中では、なかなか認識できる事では無いかもしれません。

 

 

心に妄想癖のある人というのは、心が「今、ここ」に無い事が多く、いつも自分の「思い込みの先走り」でものを聞いたりしていますから、結局人の話しをキチンと聞いていない方が多いです。(゜∀。)

その思考癖や行動を見れば、正に「地に足が着いていない」状態で生きていらっしゃるのが、見事に体に現れている訳なのですね。《゚Д゚》!!

 

 

それでは今度は、日本人の方にとても多い「猫背姿勢」の方の性格を観て参りましょう。(^^ゞ

 

 

猫背という姿勢から、皆様はどういうイメージをお受けになりますか?

そこから「明るい心」を想像される方は、あまりいらっしゃらないと思いますが、(笑)

ハイ! 正にそのイメージ通りに「猫背」という姿勢は、決して明るい心を生みません。(^^;

 

 

猫背という前かがみの姿勢は、どこか落ち込んでいる様な、そしてご自分を保護する様な、守ろうとする姿勢になっている事にお気づきですか?

それは正に心の中で起きている事が、身体を通して現れているのですが、ご本人にその自覚がお有りになる方は非常に少ないというのが、正直な私の印象です。(自覚がある方は、気を付けますからね)

 

 

つまり「猫背という姿勢」には、落ち込みの心と同時に、ご自分を何かから守ろうとする消極的な内向する戦いの様な心があり、それは裏を返せば「隠れた怒り」を溜め込んでいる姿勢にもなっているのです。

《゚Д゚》!!!

 

 

あと、肩がイカつく盛り上がる事を「怒り肩」と申しますが、その語源からも、昔の方は感性が研ぎ澄まされておられたのだと私は感じます。_(_^_)_

それは正にその通りで、怒りが肩に現れている姿勢が「怒り肩」なのです。

 

 

「猫背で怒り肩」という方も結構多いですよね?

こういう方は性格が頑固なので、痩せづらい体質であったり、下半身が太く重くなる傾向がある様です。

 

 

この様に、人の姿勢と感情や性格というものに、決まった型や法則が存在するのは、役者さんの演技からも想像できる事だと思います。

人間の感情を表す表現は、多少のバラエティはあるものの、大体同じパターンの体の姿勢や仕草で表現されるではないですか?

 

 

例えば落ち込んだ気持ちを表現する時に、役者さんが胸を張る演技をされる事は無い様に、必ずその感情に合った体の姿勢に、無意識に反応しているというのが人間の肉体なのです。

そしてそこには当然、肉体の一部である「目」の演技も重要になっているはずです。(「目は心の窓」ですから当然ですね?)

 

 

又、最近私が教えを通して注目する事の一つに、上半身の使い方 (特に手先や腕と脇、それに頭の動きと目線など) には、性格が良く表れているというのがあります。

 

上半身や手の動き、そして目の動きというのは、心の積極性・消極性が現れる部位です。

なので、怠惰な性格や受け身の性格の人=言われてからしか腰を上げない面倒くさがりの性格の方は、上半身の動きが身体と一体化せずに、鈍さや無感覚として身体に表れます。(^^;

 

 

あと非常に興味深いのは、一見とても頑張る様に見える、主体性の無い「言われた事だけを上手にソツ無くこなすだけ」の "作られた優等生タイプ" の人も、上半身の感覚には鈍感になる傾向があります。

彼等は表面上は頑張る様に見えますが、結局自分からの自発性と本物の積極性が中に無いので、上半身の動きが鈍くなるのでしょうね。

 

 

そういうタイプで運動神経が良く、一見機敏に動ける様に見える人は、必ずと言って良い程、皆「脇の下」が縮こまっていて、腕を脇から大きく使えないので、小手先で動く様になったり、又手先の感覚が鈍いので表現力に乏しく、腕全体の動きが雑で大雑把になります。

 

優等生になろうとしてしまう性格の人は、頭で考えてばかりで身体を動かさないという癖があるので、「頭に浮かんだと同時に身体を動かす」という様な機敏性に乏しく、どうしても脳と体に時間差が生まれてしまう方が多い様です。

(器用なタイプは、何でも先走って慌てん坊になる傾向。それも時間差ですね?)

 

 

大体人間というものは、妄想でものを考える時にはネガティブな事が多いので、ロクな事を考えちゃ~いないのですよ!?(笑)

そういう生徒は、訓練で足は良く働く様になっても、上半身をリードさせる動きは本当になかなか習得できないのですが、

 

 

私はそこから、いかに「心が身体を支配しているのか!?」という事を、生徒を通して痛切に感じさせてもらう経験にもなっています。(; ̄O ̄)

 

 

本人は頭では分かっていても、頭と体が一体化されずに、どうしても動きに時間差が生まれてしまう癖がなかなか抜けないので苦労するのは、先にお話ししていた「妄想癖」という思考癖とも大きく関わっているからなのだと私は実感するのです。_(_^_)_

 

 

では、どうしたらそういう生徒は身体の動きを一体化する事ができる様になるのでしょうか?

性格を直さないとならないのでしょうか?

 

いいえ、そのやり方よりも断然早道の、ちゃんとした方法があります!

それは「逆も又、真なり」で、肉体から変化を起こせば良いのです♫ (^^♪

 

 

実は上半身が一体化できない原因は、実は体の中心である「腰=骨盤」と「お腹=丹田」にあるのです。

(※丹田とは、人間の身体を動かす時に、そこを中心に動くと合理的な無駄の無い動きになるもので、臍下三寸のあると言われます)

 

 

ですので、そこを意識して正しい姿勢からの動きになれば、身体が合理的に動くので気持ちにもゆとりが生まれます。

身体が気持ち良ければ楽になるので、気持ちも安定するという「性格にも変化が起こる」という事が起こるのです!

《゚Д゚》!! ☆彡

 

 

 

(次回に続きます♫)

 

 

 

 

 

太陽の光が眩いと、空はこの様な色に写るのですね~♫

(写真ならではの色彩が、別の新しいイメージを生み出しますね。☆彡)

 

 

 

 

 

 

 |  コラム一覧 | 

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ

natural & elegance

長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年